私の家は中古住宅で、家の中はあちこちリフォームしてあるのですが、外観は、いかにも!「昔の家」という感じです。
もちろん、新築の家が欲しかったのですが、無理なローンで生活が汲々とするのはいただけません。
しかし、古い家は逆に「直す愉しみ」があって、その辺は新築とはまた違った面白さです。
そんなわけで今回は、以前からズ~っと気になっていた、軒先の波板の交換を実施する事にしました。
今時の洒落た家には波板なんぞ無いでしょう?
しかし!昔ながらの家には必ずある波板。
風が強かったりすると「ガタガタ」・・・時には飛んでいく時も!
直す前に点検してみると、いや~、ボロボロじゃないか(笑)。
下から見る分には判らないのですが、これはもう、寿命でしょう。
しかも「ばっつけ(貼り付けの意)」まであります。
ここは洗濯物を干す大事なところなのですが、強風で飛んでいく前に交換をしましょう。
今回、なぜここの修繕をしようと思ったかというと、雨水の抜ける穴が詰まっており、本来なら水の出ないところから水が出ていたためです。
恐らく、長年の堆積物が原因で、糞づまりを起こしていると考えられます。
推測ですが、この波板は前の家主の時から交換していませんから、最低15年~20年分のゴミが溜まっているのではないでしょうか。
とりあえず、引っぺがします。
あ~、予想通りですね、かなりのゴミです。
ここは原発から40km位のところなので、もう皆さん予想がつくと思いますが、放射性降下物も堆積しているはずです。
そこでガイガーカウンターで線量の調査を。
予想通り、高めですね。単位はマイクロシーベルト/時。
この苔の生えた所が雨水を抜く穴なのですが、完全に詰まってます。
一応、波板の線量も。
この辺の空間線量よりは明らかに高め。
内部被ばく防止のため、防塵マスクを着用し、作業にとりかかります。
バキンバキン剥がしていきます。
とりあえず、枠に詰まった堆積物を丁寧に除去。
いやらしいので、ダメ押しで高圧洗浄を行います。
我が家で大活躍のケルヒャー。
洗浄ガンが上まで届かないので、洗浄機本体を屋根に載せました。
洗浄が終わりました。
苔が生えていた所も綺麗になりました。
ついでに雨どいも洗浄しました。
今回新たに取り付ける6尺の波板(ホワイト)です。
波板の材質にはポリカ、エンビ、トタンなどありますが、廉価なエンビを使います。
長さも関係しますが、価格はピンキリです。
また色ですが、上の写真のようなホワイト、透明、ブロンズ(茶)、曇りガラス調などがあります。
色は重要です。「ブロンズ」などは少しお洒落感がありますが、①暗くなる、②夏場、太陽光を吸収する、③その結果暑くなる、等の欠点があります。
「透明」は、①明るいが、②夏場モロに太陽光が差し、③暑い、となります。
「曇りガラス調」も欠点は「透明」に準じます。
「ホワイト」は、①明るく、②夏場の太陽光を適度に反射し、③その結果、快適。
したがって、なんのひねりも無い「ホワイト」こそが、ベストなチョイスなのです。
ビフォー。
アフター。
後々、強風でバタバタしないよう、取り付けフックは多めの方が良いです。
下から見ると、こんな感じです。
線量も大分下がりました。(空間線量より高いですが)
取り除いた堆積物の線量。おもいっきり、高いです。処理に困りますね。
また、ハシゴに登ったついでに屋根・壁を点検すると、地震の影響がそこかしこに。
隙間が出来て、向こう側が透けて見えます。また、側面のモルタルにも一部剥がれがあり、粘土が見えています。
瓦用のコーキングを、隙間とモルタル欠けの部分に、これでもかという程充填。
2階の部屋の壁の角。
欠片が屋根に乗っかっていたので、コーキング剤で接着。
元通りになりました。
気が付いて良かった。「点検は何度やっても良い」は本当です。
今回の震災や、繰り返し起こる余震の影響で、壁に細かいクラックがいくつも出来ています。
建物は四隅の部分に一番力が掛かるようで、1階の壁にも同様の欠けがあります。
今回は天気も良かったし、いい暇つぶしになりました。