特にドイツ装甲車両全般に共通するウォッシングの原則は、“ダークイエローの部分は、ウォッシング後にダークイエローになるように”です。どういう色調になるのか予測しながら塗装を行うのです。
ウォッシングが終わった段階で、トップコート(半光沢)をシュッとひと吹きします。この後行われる作業から、弱いアクリルの塗膜を保護し、かつ半光沢にすることで、マットな汚しとの対比を強調するためです。
大日本絵画「ティーガー重戦車写真集」を参考に、車両ナンバーの位置を確認しながらデカールを貼り付けていきます。231号車はもちろん、実在の車両です。
ツインメリット・コーティング面への貼り付けは、マークソフターを使ってなじませていきます。貼る面に一滴、貼ってからはデカールの表面にもマークソフターを塗ります。濡れティッシュで押しながらなじませます。
マーキングが終了したら、パステルで窪みにシャドーを入れていきます。実物には無い汚れですが、模型の場合は、「強調させる」ことがより「らしさ」につながります。その後、再度トップコート(半光沢)をひと吹きします。パステル、デカールの保護です。