レーススタートの号砲
正直言うと不安だらけ、なものの、これを聞くと身が引き締まるというか、一気にレースモードに。さすがに波崎のときののんびりムードとは違う印象って当たり前か。スタートまで10分も立っているといささか体も冷えてきて、ということですぐにトイレのことばっかり気にしてしまうのはいつものことながらあんまりいい気分じゃあない。
スタートしてしばらくはランナー混雑ということもあり、あんまりスピードとか出る展開ではないのはありがたいかぎり。実際、スタート直後で「このくらいのスピードでいけそう」とかいうとオーバーペースになりがちだし混雑してるとなおさら。心の中で、落ち着いて落ち着いてと連呼していると、
左の足首とすねに痛みが。
足が攣るような感覚の痛み、というかまあ筋肉痛なんですが、ここがレースはじまって1kmもしないうちに痛くなってくるとはさすがに滅入ってくる。波崎でもここが痛くなってた最近の悩みどころなんだよなぁもう。ここがくるとスピードが出なくなるんで、体があったまってくるまでは辛抱してという気持ちを持ちつづけようと気持ちを入れか、、、ああ左手にトイレが見えてきた。
かるくピットインをして気分転換。
スタートし5分とかそこいらで足運ぶのがしんどい痛みがやってくるんだ。足を止まれば楽になる、って止めるわけないけどさ。ただ、これも突発的な筋肉痛。強度さえ抑えてゆっくり動かしていけば何とかなるはず。
折り返し折り返しで、ループになっている、というとうまく表現しづらいですが、ひらがなの「す」のくるっとした部分みたいなコースを越えているところで、はやくも5km。
0-5km 27'16 HR/AVR152
軽くピットインしていること、そしてペースを抑えざるを得ないことを考えると決して悪くない滑り出し。今の調子でいきがって25分とか走ろうもんなら10kmとかであっという間にジエンドだ。これでいい。と念じているとコースは左折し、国道16号へ。すこし進むと左手に海が見えてきた。その先には猿島が。距離で言うとちょうど1.6kmとかで、夏にはここを横断するオーシャンスイムの大会が開催されてて是非一度出たい出たいと思ってばかりいましたが、思いのほか遠いぞあれ。実物見るとやっぱ横断泳ってすごくやってみたくて仕方なくなくなるもののまあそれもまだ先の話。
このあたりから黄色い服着た海兵さん二人組みと抜いたり抜かれたり。遅い方にあわせて一緒に走っている様子ではありましたが、ちょうどいいペースメーカー。こういうのがレースならでは、ってもので、競走というより協走みたいな感じ。そりゃあまあレースでしょうけど、こんなへっぽこランナーからしたら人よかまずは自分との勝負なわけで、一緒に戦うっているようなそんな心持ち。
そして降雨。
気温低いってので、真冬用のバイクジャージ+手袋という重装備(氷点下前後の河口湖マラソンと全く同じスタイル)でしたが、ようやく報われたような。すこしづつ手袋が湿気で重くはなってきてやな感じでしたが、雨自体はここでしか降らかったんでそれは良かったんですが。
給水所で1回目のカーボショッツを摂取して気を引き締めなおしたところで、レース中四回ある坂のいっこ目が見えてきた。
ここからが勝負だ。
まあ例によってばかすか抜かれてしまってて半ば諦めではあるものの、切ないよねやっぱ。そもそも、スピードは変わらず上がらないし、もっと言うと心拍数も160とかいうペースなんで、足さえ気にしなければ正直いつもよりもはるかに楽なペース。いつかフルに出るようになれたら、これくらいの心拍数で走っていかないとだめだろうねきっと。
いっこ目の峠をこえて、プラスチックのゼッケンが軽く割れたのを直したりしてたところが10km地点
5-10km 27'50 HR/AVR166
さすがにこのセクションの27分台はへこむレベル。着地点は多分1時間50-55分あたりを見込むにせよ、ここだけは25分で駆け抜けたいゾーンだよさすがに。まあまあ焦って失速よりかはいいんでしょうけどさ。
このあと、二回目登りで途中トンネルに入りましたが、、、思いっきりサングラス曇りやがった。あの新宿シティ以来だこんなの。拭くとまた汗とか付着するんで、視界悪いのを我慢してトンネル突破したら一気に解消。どんだけトンネルの中に熱気が充満してんだって話にもなりますが、たまにはいい経験かな。うん。
この辺は道がかなり狭くはなっているものの、海を片手にアップダウンはまさに三浦国際マラソンを髣髴とさせるもの。あそこまではアップダウンしんどくないんですが、ここもそういや同じ三浦半島の大会。来年の出場は、、、また考えよう。
折り返しを通過したところで2本目のカーボショッツを摂取。たかだか二時間そこいらのレースでしかもこの日は心拍アベレージで160半ばとか。やりすぎではありますが、まあ安心感ってやつだ。さっきの海兵さんとはそこそこ距離明けられてるんでけっこういい感じでは走れているのかなと気分よく15km地点を通過。
10-15km 27'49 HR/AVR170
しょうがないのか。5km27分のペースでずっといけたとして、だいたい1時間55分とかのタイム。三浦みたいに特殊なコースを除くと、2005年の淀川ハーフ以来のアレなタイムですぞこれは。でもこのコンディションをうらみつらみ言うのではなく、もう最後までこのペースで走ることだけにかけるとしよう。そうだ。
とはいえ、直後の4本目の坂で一気に20mくらい上らせられると瞬時に気落ちってどんだけメンタル弱いのかな。まあ抜かれまくりではありますが、こんなもん直後の下り抜かし返せばいいだけで、第一重力加速度を味方にしてんだろうからとかそういうことはあんまり冷静に考えられんのだなレース中はさ。
坂を下るとあとは右前方に猿島をうかがうフラットシーサイドロード。足取りも軽く、まあ最後までこのペースでは引っ張れそうな感じで、10km折り返しランナーなんかを抜かしながらもう鼻歌気分。そんなんならキロ5分で走り続けて、、、瞬間的にはキロ4分台に入ることもあるんですが、なかなか続かないのがまさに今の現状なんでしょう。
残り3kmのプラカードが見えてきたところで、すこしだけ力が抜けてきた気がした。きっと気のせい。と思いながら左手首を見ると、、5キロ.5分とか5.7分とかまで速度が落ち始めている。さっきまでの軽快さはどこいったのか。いやいや、もう最後まで20分ないんだから多少腕とか振ってみてスピード上げりゃあいい。
上がらない。
せいぜいキロ5.5分レベル。景色自体はすこしづつゴールに近づいているのを感じ取れてきますが、それにしても、、と思った矢先。
腰だ。背筋がちょっとやばい。
腹筋背筋でなんとか前に前にという原動力がちょっと弱まってる。太腿はまだまだ平気なんで、大きなスピードダウンはないだろうなと思い気を抜くとすぐにキロ6分台突入。あとちょっとなのに、いやあとちょっとだけに流してしまえとかいうヘンテコ信号が送られてしまうのか。だとしたらいやな脳だ。
15-20km 27'38 HR/AVR174
確実に後半ロスしてる。あと1km、ながらこれが長い。なんかけっこう抜かれてるし、キロ6分キープすらぎりぎりだ。平均ペースで決してしんどいレースはしてないはずなのに、なんでこんな力はいらなくなるほど筋力がもたないのか。周りを見ると、こんな人らに抜かれんのかという様相のかたがたにまで抜かれまくり。別に人さまをどういうつもりはないんですが、目に入ってくるランニングフォーム見れば、この先10分前を走る方々(イコールちょっと前の自分が属してたグループ)と明らかに違ってて、、、かなり劣化したんだなおれとか思うと悲しくなってきたよ折角イーブンペースで走りきろうとしているのに。
ゴールゲートが見えてきた。惰性でゲートくぐればおしまいではありますが、、、結局そのままなだれ込んでフィニッシュ。最後もうすこしだけ筋力がもてば、いいレースにできたのに。ああ。なにやってんだか。
20km-goal 7'04 HR/AVR164
ということで、
Total1:57'38 HR/AVR165 1641kcal
でした。。。
いちから出直しだ。がっでむ。