うちの会社に半年に一回くらいのスパンで、どうしても肉を焼きたくて焼きたくてしょうがなくなる方がいらっしゃいます。ちょうどそのシーズンが先月末あたりから春のぬくもりと共に到来してきました。しかし、なかなか出発時間が整わないのと、ターゲットとなる南森町の万両という店がいつもいつも席空くまで二時間待ちとかいう混雑ぶり。この日もまた一時間半は待たされるだろうと電話口から伺えそうな声のトーン。しかし、またかという回答予想が見事にいい形で裏切られてしまうことに。
「お客さんもしよかったらこないだ堺筋本町に新しく店出したんで、そこならまだみんな知らないんで間違いなくあいてますよ。」
これぞ福音。行かないわけにはいきません。というわけであっさりと予約も完了し、早速タクシーに飛び乗って現地へ向かうことになりました。
今回のターゲット店はネットでは非常に評判がいい店で期待しまくり。なんつってもお手ごろ価格なところのようです。そしてうまい肉。果たして前評判通りに、そしてまじめにいい意味で期待を裏切ってくれるのか。
値段が、、、いや、貨幣価値なんて人それぞれなんですけど、決してお高い店ではありません。焼肉ってえてして有名店に限らず不条理に高いことがままあったりして、、、まあそんなこと言ってると、「食い放題の肉屋にでも行ってろ」などといわれかねませんけど。この値段なら、週一回くらい来てもいいかも。
まずは、、、お決まりのコンビネーション。ジョッキが凍っているビール。
この日起こった全ての嫌なことがどこか遠くへと旅立たれます。いいなぁほんとに。五臓六腑にしみわたり、、、なんて言葉は死んでも使わんぞ。そして、赤いけど辛くないキムチ。いいですよ。漬かりきっていないやつ、ですね。酸味はほのかにかすかにあるタイプ。ついついいつもこれだけで酒が飲めてしまうとかいいそうになりますが、実際そんなことをつゆほども思っていないのは皆様ご承知の通りです。
今日は食肉同好会ではなく食肉探検隊なので、最初にタン塩が出てきてしまいます。ふだんそんなに食べないんで、なんとも比較ができないんですけど、かかっている塩ダレ?の量が多いのかなというのと、表面積の小ささに反して厚く切ってあることが特徴なんでしょうか。例によってミディアムくらいでほおばりましょう。肉厚でいい感じです。食べ応え抜群ですねこれは。
次が上のメニューにもあった、ステーキ風塩ロースですね。いわゆるサイコロステーキみたいなのが出来上がる算段。焼き方がいささか困難ですが、
心のふるさとでもある西中島の朋苑でいつもこの類の焼いているんで慣れてしまいましたえへ。やはり肉の原点でしょう。うん。いつもの鍛錬の成果で、炭火でもうまく焼くことができました。
今日はなぜか塩系のメニューがひっきりなしです。塩カルビですが、、、影入っちゃったっすねすいません。カルビとロースはどうしても白いご飯が欲しくて欲しくてたまらなくなってしまいます。ああ、なんて罪なやつらだ。ええ、彼らも瞬殺されてしまいました。王道王道。王道といえば、太陽ケアもチャンピョンカーニバル優勝して、、、というか諏訪魔もっと激しくプッシュしてもいい気がするんですけど。。。
めずらしく、豚トロなんか注文したりしてみました。関西圏ではあんまり、、、ないのかな豚トロ。というか、豚トロ出すお店にほとんど行ってないのでよくわかんないっす。横浜にある闇市倶楽部行ったら、豚トロに山葵のせて紫蘇でロール!!ってのは必ずやるんですけどねぇ。。。しかし豚トロ、いいですね。
もれなく炭火さんがカーニバル状態に。火を強くするという意味で序盤の投入もいいかもしれませんね。
そして、私的に今回の訪問で最高評価だったのがこの「サンドミノ」。いつもだとミノサンドと表現するお店が多かったりするんですけど。なぜかサンドミノ。サンドマンといえばビールですが、もちろんサンドミノもビールがベストマッチ!ところで、ミノってどちらのお店さんでもけっこう厚めに切られたりするケースが多いんですが、このサンドミノ、非常に薄く切られててしかも脂たっぷりで、なんか甘口。はっきり言いましょう。ベストの一品っすよこれ。様子見で一人前だけの注文でしたが、もっと頼めばよかった。。
調子に乗ってホルモン類も多数注文。左上から順にハチノスとウルッテ、脂心(あぶしん:脂付のハツ?)にウルッテとマルチョウを焼いているところ、になります。どうもハチノスは単品で頼む客はあんまりいないらしく、いちおう確認をされてしまうことに。どうみてもイカリングなウルッテとともに、、この二つはやっぱお酒のお供というか、、、まあウルッテは非常になんというか通な食べ物ですね。マルチョウの脂の乗りかたからしたら、いわゆるてっちゃんの頼み忘れは痛かったなぁ。。
ここまで来て上ロースを本能のままに頼んでしまいます。値段が高いこれよかなぜか冒頭のサイコロステーキ(普通のロース)の方が評判よかったんですけど、そんなこと言っても十分すぎますよ。で、ここまで我慢に我慢を重ねてきましたが、ついに、残念ながら、米食いたい欲望にまたも敗北してしまいます。
ビッグ・レッド・マシーン!!リングの四方から火柱が上がるケインの入場シーンを思い出してしまいそうな赤さの、ユッケジャンクッパ、です。味のほうは、、、コチジャンが多量に入っているおかげで、それなりに辛いながらも甘さが漂う味。ええ、中毒になりそうな味でした。同席のお二方は明らかに遠慮したい空気バリバリでしたが。
ここまで来てもまだ肉頼んでますよこの人たち。特選上ロースと特選上バラ。値段的にこの二つで2600円なんで、それなりにいい値段ではありますが鶴橋辺りに行くとかるく倍額請求されてしまいがちなところだけに、許容範囲、、、なんでしょうか。味のほうは、、、いやじつは体力の限界がまさに近づいてきていたのも事実でして。。。なんでしょう、
肉にまみれすぎてしまいました。味のほうは、、、バティさんの言葉を借りると「俺が言うまでもないよな」な感じ、です。それにしても食肉探検隊、絶対調査方法とか間違ってますがなこれ。最後の最後にいちばん脂っこいもん頼むってもう。やりすぎ。
最後の最後に無駄にしんどい思いをしてしまいましたが、さすがに評判店。けっこう飲んでるのに、値段も最後の自爆がなければ一人5000円いってない程度だったりするんで、値段と味のボリュームを考えると何であんなに込み合っていたのか予約が取れなかったかがよくわかりました。しかしながらこの堺筋本町店、あんまり周知されてないうちに一度行っとくことをお勧めします。ええ。
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ちなみに、この翌日、大して酒飲んでなかったのになんか気分悪くして会社へ行ってしまいました。顔赤いは体だるくてやる気しないわで、なんか二日酔いみたいな感じ。でも起因したのは間違いなく肉。ということで、
二日酔いならぬ二日にくに一日苦しみながらのお仕事となってしまいました。。。ばかかもう。