さて、レース開始。
まずは、あかんまサッカーパークをぐるりと巻いて、真栄里ダム湖畔を越えると於茂登岳の登りというコース。そのあと石垣島の西岸沿いに北上、北西部に突き出た屋良部岳(というか屋良部半島?)をぐるりと巻いてあとはまたあかんまへ帰ってくるのですが、果たしてどこまで走れるのか。
スタートして5kmは登りが多いことは聞いていたのですが、先が長いのと最近ほんと登りが走れないので、「登りはとにかく歩く」ことはルールとして設定することに。まああとはこまかいことなんか考えずに走ろう
混雑もないし、まだ気温も上がっておらず、ほんとにすがすがしい朝。しかしまあダムで止まって記念写真する人とかいて、今までエントリーしてきたあらゆるレースと比べてピリピリ感がないというか、牧歌的というか。もちろん、トップランナーはそんなことはないのでしょうけど。
そのダム湖畔を越えると、於茂登岳に突入。オープンな景観が一気に山中道路へ一変。前日の雨の余韻か林間湿度がとても高いというか、ジャングルランのような不思議な気分。からだも温まってきてそれなりに発汗は始まるものの、湿度が高いからなのか水っぽい汗。いや、汗のかき始めの段階で濃度なんか関係ないはずなのですが、最近ずっと炎天下での暑さ対策をやっていたので、それとは異なるなんか不思議な感覚。
5km通過しましたが、ここで40分を要する立ち上がり。これはこれで仕方ないと思う。大体登りばっかりだしさ。
補給エイドに到達。さほど体は乾いていない感触だったものの、今後のことを考えてボトルの水を全て飲んでから水を補給。ここを超えたあたりからいわゆる「峠を越えた」感じで下り基調。走れることは走れるにせよ、木立の中はウェットな部分もあり滑らないように気を付けながら、脚に響かない程度でのスピードアップ。
視界の先に海が伺えてきた。まだ何にも達成していないのに、グレイトジャーニーってこんなことなんだなと勝手な陶酔感。いや、このランドスケイプは想像をはるかに超過する何かだ。口元が自然と緩んでくる、なんてレース中にこんな感傷的になるのは初めてかもしれない。ドーパミンが出るような運動はまだまだしていないのですが、脳汁ドバドバだ。
そうこうしているうちに、10km通過で、ここは30分ほど。5-10kmは下りが多いことが大きな要因ですが、キロ6分で行けるなどとは思いもよらない展開。
体も温まってきて、歩調も順調。なんか、行ける気がしてきた。
一方で、凶悪な太陽さんが手ぐすねを引いて猛威を振るおうとしてきた。
レースも、そろそろ本番だ。
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