カミさんが倒れた日から2年経ちました
ふだんは考えないあの日のことを思い返してみました
救急車からの突然の電話
大病院の慌ただしい風景
パニック状態でわけもわからず何枚も同意書類に署名したこと
夜通し9時間、生きるか死ぬかの手術
真夜中の静かな待合室
仕事終わりで飛んできて泣いてた金太郎の姿
晩ごはん食べてないけどまったく腹がすかず
でも食べなきゃと外のコンビニまで歩いたこと
風が強くて寒かった
青緑色の見たことない大きな流れ星を見ました
えっ? まさか星になっちゃうじゃなよねって思ったこと
不安と恐怖に押しつぶされて果てしなく長い長い夜だった
朝方、成功したと、手術画像を見ながらの先生の説明
ICUで面会して握ったカミさんの手の温もりの感動、そして号泣したこと
あの日の情景と感情が蘇ってきて胸がぎゅ~っと痛くなります
おかげさまでまだ生きています
今の病院でカミさんは2回誕生日を迎えました
面会規制が緩和されて今は毎日面会にいってます
1日10分間
手を握っておでこをなでて声をかけます
スマホでいろんな歌を2曲ほど日替わりで耳元で聴かせてあげます
気配や音は感じているようです
容態はすこしづつ下降しています
具体的には書きませんが
今夏からいろんな症状が出始めました
主治医から
調べるなら転院して診察することはできます
でも何か新たな病気がわかったとしても
手術や治療に耐える体力はないと思いますよ
まったく同意しました
もう2度と手術はしないでほしい
この状態でまた開腹するとかあまりにつらい、かわいそう
「最後まで私がみますから」
主治医の言葉がどれほど心強くてありがたいことか
「よろしくお願いします」
変わらず大勢の看護師さんやスタッフさんが
24時間みてくれています
体位変換、痰の吸引、流動食、水分補給、着替え、口腔ケア、血圧、SOD、
シャンプー、入浴、体重測定、人工呼吸器のチェックとか
僕には見えないところでやることがいっぱいです
まわりも重篤な入院患者さんが多くて、みなさん忙しそうに動き回っています
でも声掛けが丁寧でやさしいんです
み~んな天使です
僕は何ひとつとしてやること、やれることがありません
差し入れや御礼は禁止なのですが
たまに取り寄せたお菓子詰め合わせとか無理にもらってもらいます
若いみなさんに献身的に看護していただいていることにただただ感謝する毎日です
たまに
提携してる美容師さんがカットにきてくれます
寝たきりで首もすわらないのに、髪切るの難しいだろうなと思います
2000円でカットしてもらえます
免疫力の弱い状態が続いているので
僕が何かうつすことがないようにずっと気をつけています
うつしたらそれが命取りになります
特にこれから冬は注意しないと
人混みはいかないし、大勢の忘年会も行きません
車の運転はさらにノロノロになりました
そんなこんなで
毎日カミさんに会えることが楽しみでありがたく幸せです
一日一日、感謝しながら過ごしてます
いつまでも続くといいのだけれど
むか~し
カミさんが「これいい歌だね」って言った歌
冬のうた Kiroro