blue sky diary

子育てと仕事、時々趣味の何気ない日々の日記です。

事件の匂いがする2

2019-01-18 23:52:35 | 日記

振り込め詐欺の被害に遭ってるんじゃないかと疑われる女性を知っているのにどうすることも出来ず、連絡方法も無く、手をこまねいて見ているしかない日が過ぎて、忙しい年末年始も過ぎ、店内がやっと平日の落ち着きを取り戻してきた頃です。

私は遅番で入り、その日早番のAさんと引継ぎの話をしようとしていました。

そこへ、偶然、その女性が館内を外に向かって歩いて行くところが見えたんです!

「ああー!あの人!!」

って、私は、何を言っているのか解らないでいるAさんを残してその女性に駆け寄りました。

「よかったあー!ずっとお会いして話さなきゃって思ってたことがあるんです!」

そのお客様は、不意に声を掛けられたものだからきょとんとしていましたが、私が早口で説明すると、すぐに笑顔になって、私がお茶屋の店員だということを思い出してくれたようです。

私は矢継ぎ早に、この前のお話があまりにも振り込め詐欺の話にそっくりだったものだから、そのことを話さなくてはとずっと心配していたことを伝えました。

「あらあ、そうだったの?ごめんなさいね、私の話し方が悪かったものだから・・・あれは間違いなく私のバカ息子でね、昔から金遣いが荒かったのよ(笑)」

ご家族の中でのことならいいんですけどね・・・本当に大丈夫ですか!?電話番号が違っていたりしませんか!?

「大丈夫、大丈夫(笑)息子だから心配しないで。それに私、そんなのに引っかからないから(笑)娘には話せないから内緒にしてるんだけどね」

ちょっとお節介かと思ったんですが、心配になっちゃいまして・・・

「ありがとうねえ。心配してくれる人がいるってうれしいわあ」

・・・どうしても息子さんだと言い張るので、それ以上は突っ込んで話すことが出来ず・・・

というか、そう聞いてしまっては、息子さんか娘さんに電話して訊いてみてほしいとも言えず。

またいつでも来てくださいねえって言うのが精いっぱい。

情けないけれど、それ以上何も言えず。

ただ、今まで黒に近いグレーな案件だと思っていたのが、かえって真っ黒になりました!

私は仕事に戻ると、事務局に書類を届けるついでに、このことを報告に行きました。

報告を聞いた事務局のSさんも、この件は黒だと感じているようでした。

でも、

「本人がそう言うんなら仕方ないわよねえ・・・放っておくしかないわよねえ」

って言われました。

見過ごすしかないんでしょうかねえ・・・

そして、先日も、今度はこの女性のほうからお店に立ち寄ってくださり、お茶を買って行かれました。

私は試飲として冬限定のお茶をお出しして、しばらくお話にお付き合いしました。

年末の一件以来、振り込みの話は無くなっているようでした。

ちょっと安心。

話の中で、息子さんは現在、広島のほうにお住まいであることが判りました。

ずいぶん遠いですね。

今は背筋もピンと伸びてお元気で自由に独り暮らしを満喫されているようですが、何かあった時にどうされるのかなと、他人事ながら心配になってしまいました。

せめて、うちの店に買いに来られる時には、様子を見守っていこうかなと、話をしながら思いました。

何もできることはありませんが、様子が変わったような時には、事務局と連携して手を差し伸べられるように。

そんなことを考えてしまう一件でした。

でも、心のもやもやは晴れません。

MMさんに話したら、

「それ、間違いないやつ~!!」

って、やっぱり事件性があると思ったようでした。

やれやれ。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

事件の匂いがする

2019-01-18 00:35:02 | 日記

ほんとうにたまにですけど、勤め先のお店にお茶を飲みに来て、身の周りの出来事を面白おかしく話して行かれる女性のお客様がいるんですけどね。

話の流れで、73歳だということまでは判りました。

でも、それだけでお名前も何も判りません。

時々、ふらりと館内に立ち寄られ、買い物をして帰られます。

その方が去年の年末、いらした時の事。

ちょうど煎茶の詰め放題をしていたので忙しかったのですが、そのお客様がいらした時間は客足が途絶えて、暇になっていました。

ですから、お茶をお出しして、ちょっとお話をお聞きすることが出来たんです。

話し好きの上品な女性で、いつものようにお子さんとのエピソードを話されます。

お子さんと言ってももう40代から50歳にはなられるようで、娘さんと息子さんがいらっしゃることまでは判りました。

お客様は一人暮らしで、家庭を持っている娘さんには3人(?)お子さんがいて、忙しく働いているので、自分のことはあまり構ってはくれないとのこと。

でも、息子さんの方からは、最近、頻繁に電話が来るそうで。

「なんでも中古車を買ったはいいが、あちこち故障するようなのよ。故障するたびに、50万振り込んでくれだとか、100万振り込んでくれだとか、何回もかかってくるから、もういっぱい振り込んちゃってお茶代も無いわよお(笑)」

あはは~って、その女性は明るく笑っていました。

私はええ~!?です。

「でも、中古車ってそんなに故障するのかしらねえ?」

そんなの、新車のいいのが買えるじゃないですか!

「そうよねえ、いい車がとっくに買えるくらい振り込んじゃったわよお(笑)」

今考えると、どうして私、この時にピンと来なかったのかなあって思います。

その女性は更に、息子さんが昔から金遣いが荒かったこと、小学生時代、お小遣いもごっそり使っていたことなどを話し、自分が最近怪我をして寝たきりになったことなどをとめどなく話して行かれました。

その間、3人くらいお客様をさばきました。

そして、その女性は、詰め放題の煎茶を1本買って帰られました。

その頃には忙しさが戻って、話どころではなくなっていました。

私は、遅番に来たMMさんに引き継いで、次女を迎えに帰りました。

小学校で次女を車に乗せ、また勤め先近くの食料品店に行き、晩ごはんのおかずを買って、車のトランクに入れた時です。

なぜかその73歳の女性の話が頭にひらめいたんですね。

きっと、心のどこかに引っかかるものがあったんだと思います。

「中古車が故障するたびに、50万振り込んでくれだの、100万振り込んでくれだの・・・」

その女性は、私と話をする直前にも、携帯に電話がかかってきていて、何やら話し込んでいました。

「もう、息子から電話があると、まーたお金の話かと思って、どきっとするわよお(笑)」

って言ってました!

 

それって、オレオレ詐欺じゃないの!?

 

心臓がばくばくしてきました。

私は次女を車に乗せたまま、勤め先のお店にとってかえして、MMさんに話してみました。

MMさんも驚いて、それ絶対危ないやつじゃないですか!って。

すぐに内線で事務局に電話して、状況を説明し、その女性に早く連絡したいから連絡先を調べてもらえないかと伝えました。

その女性は、ショッピングセンターのポイントカードを使っています。

オンラインで情報が送られ、ポイントカードを使った時間が判れば、登録された情報が判ります。

もちろん、普通は教えてはもらえません。

でも、緊急事態ですから、事務局でも協力してくれました。

ただ、私は正確な時間を覚えておらず、12時くらいから13時くらいの間、としか言えませんでした。

しかも、手がかりは73歳ということだけ。

このかたの前後にも、同じくらいの年齢と思われる女性が覚えている限りでも3人はいらしていました。

案の定、特定できる方が浮かばず、断念せざるを得ませんでした。

一人だけ、スズキさんという71歳のかたがいたのですが、71歳のかたが73歳ってサバを読んで伝えることは考えにくく、違うと思いますって断言しました。

実際、違ってたんですけどね。

結局、ヒットするかたがおらず、その女性がまた来店されるのを待つしかない、ということになったんです。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする