ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
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いろんなことについて、考えたい。

オーダーメード医療

2013-12-17 | 乳がん
15日(日)の朝刊(21面)に
「シンポジウム 医療を変える遺伝子革命(読売テクノ・フォーラム)」
という記事があった。

11月28日に 日本プレスセンターで開かれた
読売テクノ・フォーラムの秋のシンポジウムの 報告記事のようだ。



遺伝情報を活用して 
個人の体質に合わせた治療や予防を行う「オーダーメード医療」の
現状や 倫理上の問題について、
専門家3人が講演した、とある。






たとえば がん治療をするにあたり、
ひとつひとつの癌が違えば ひとりひとりの体質も遺伝子も違う。

特定のがん遺伝子を持つ人には 劇的に効果のある、
分子標的薬も登場してきている。

人それぞれの遺伝的な体質に合わせて
病気の予防や 生活習慣、薬の使い方などを 変えていく事も
可能になる。

「オーダーメード医療」へ。

そんな内容だった。






ヒト遺伝情報の解明が完了してから
遺伝子関連の学問の進展は 目覚ましいものがある。

(進展してるから、解明できたのか。)



私自身は 遺伝子検査をした事はないが、
知人で 乳がんの手術を受けた人が
「私の乳がんは 今、空を飛んで アメリカに行っているんです」
と言っていた事を思い出す。

遺伝情報を調べて 治療に活かす病院なのだそうだ。

聞いて、
うらやましいとも、私には必要なかったとも、思った。

早期発見さえできれば、
必要な人は それほど多くはないはず、とも 思った。






このシンポジウムで講演したひとりの出席者の発言に、

「乳がんの薬 タモキシフェンは、
 ある遺伝子を持つ人や効きが悪く、
 再発率が高い。」

とあった。



タモキシフェン およびその類似薬は、
乳がんの患者には もれなく付いて来る
「グ○コのおまけ」のようなもの。

ノルバデックスとか タスオミンとか。

このお薬が効かない人がいて、
それが乳がんの再発に つながっていたなんて。



お手軽な飲み薬だが 
意外に副作用を感じる人が多くて、
それでも ガマンして(苦笑) みんな毎日 飲んでいたのに。



再発を見た人たちの中に、その「ある遺伝子」を持つ人が
これまでも いたはずだ。

やっぱり、医療に於いては、
わかってた方がいいのかな、遺伝子情報。






ただ、遺伝子検査の結果は、
「知らされない権利」、「知らないでいる権利」があるそうで。

検査の強要や こっそり検査は できないんだってよ。






書きたい事は 山ほどあるけれど、
とりあえず、新聞紙上で見た内容を忘れないうちに(苦笑)。