12月12日(月)夕方 お袋がいる大学病院へ17時着
緊急入院したため6人部屋にいた。
明日退院して施設に入れることになった。
私を見るなりベッドを少し下げてくれ、
痰を取るから背中を叩いてくれ、
トイレに行きたい。
続けざまに要求する。
看護士さん呼び出しブザーを押す。
少し認知が始まっている。
突然 「腹が出ている、ボタンを留めなさい」
正気になって昔の凛とした母親になる。
子供に返ったお袋を見るのは辛い。
27年前 越後湯沢の旅館で客死した親父の元へ
行かしたほうが ?
幼い頃滑り台のてっぺんから落ちて左足を骨折した時
整骨院へ毎日私を背負って行った頃を思い出す。
当時はいい加減な治療だったので少しびっこになっている。
お袋はその事実を知らない。
18時、外で軽い食事をして戻ると
この大学病院の副院長である妹が私服に着替えて病室にいた。
続いて弟も来たので今後のこと聞いた。
静かな住宅地に一人で昼間置いておくことは無理なのだが
お袋は自宅に帰りたいと言う。
私が これで帰ると言うと涙を流す。
妻も実母の介護で心身疲れている。
昨年 秋 妻は子宮頸癌発症入院、私も前立腺癌疑いで入院
友人の癌に付き添い、死を看取った。
自営業の苦境にも遭遇。
心折れてはならないと自分に言い聞かせる。