3月15日(木)
本日は桜上水事務所に行かず
自宅にて、トランス組み立て作業の一部
コア(鉄芯)をボビンに挿入する練習。
廃業した工場の昭和54年製の工具を使う。
長らく使用していなかったのだろう
油と埃がこびりついて、表面をカッターナイフで
削り落とす。
妻は、絶縁テープと銅線をジョイントする作業。
トランス組み立て作業1
私が、コアを挿入するが、なかなかうまくいかない。
手こずっている。
トランス組み立て作業2
突然だった。
「鉄芯が空から落ちて来る」
脳が遠い記憶を導いた。
今 Eの形をした薄い鉄片が
5歳の時まで遡ったのだ。
現在71歳
昭和27年 5歳の保育園児の時。
寺に併設された保育園。
園の裏にお墓があり木々が墓石と墓石の境界になった。
園児たちは、怪しげな小道に入り込んで遊んだ。
草むらに骸骨があった。
まだ幼かったので、気持ち悪いとは感じたが
怖くはなかった。
その小道に、今作業机にある、Eの鉄芯が落ちていたのだ。
その不思議な形、まだ、文字も知らず
Eなどいうこともわからなかった。
一緒にいた園児が
空から飛んでくると言った。
Eの形を投げてみた。
大事な宝物で家に持ち帰った。
次の日、林に一人入り
空を見上げてEが落ちて来るのを待った。
又次の日も林に分け入り待った。
でも、落ちて来なかった。
いつの間にか忘れた。
今、あの住まい近辺を思い浮かべた。
小さい工場があったような気がする。
親父は戦後直ぐに、多摩川べりににあった
米軍が接収した軍需工場で働いていた。
今で言う下請け工場があったのだろう。
Eの鉄芯は捨てられたのだ。
71歳になり、トランス(「変圧器」と出会わなかったら
5歳の空想は蘇ることはなかった。
唯、保育園5歳から20歳まで付き合った女の子の
想い出はずっと途絶えていた。
トランス組み立て作業2
宇宙解明のホーキング博士が亡くなられた。
博士に過去に戻れる方法を教えて欲しかった。