8月27日(月)16時
桜上水事務所を出て甲州街道沿い100m程の距離にある
コンビニへヨーグルトを買いに行く。
街道沿いの巨木のケヤキ並木が熱風で揺らいでいる。
低気圧が接近しているのだろう。
ヨーグルトを買って扉を開けたと同時に、
眼前に裏見の滝が出現。
豪雨が、ド~ンと天から落ちてきた。
滝が落ちる様を裏から見詰めているようだ。
店の軒先に、手製の木材で仕上げた低い長椅子がある。
椅子の前に四角い菓子缶を利用した吸い殻入れある。
コンビニで煙草を買った客が、長椅子に座り
喫煙するのだ。
暫し 腰掛け雨止むのを待つことにする。
店から出て来る客は一瞬待つが、諦めて飛び出して行く。
ジーンズの女の子が、こちらを見ている。
ポシェットから煙草を取り出す。
私は二人掛けの長椅子の右端に寄り
無言で「空いてますよ」シグナルを送る。
彼女は遠慮がちに座り、紫煙が豪雨の空に消える。
吸い終わると、豪雨の中走った。
買い物では、なく喫煙の為に来たのだ。
喫煙者にとっては、嫌煙が当たり前になり
肩身が狭い。
10分程で止んだ。
若い頃は、土砂降りで、何時止むのかと気を揉み
堪え切れずに雨中に飛び出すと、目的地に着く頃には
雨上がり、青空だ。
誰もが経験、悔しい思いをする。
この年齢になると、時間的余裕もあり、急ぐ用事もなく
のんびり待つと待てる耐性が出来る。
若い時の生き様も、土砂降りで、出て行く雨宿りの如く
焦って失敗を何度も繰り返した。
会得する。