馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

南の島、片意地娘の披露宴。(1)

2022-12-16 06:06:26 | 日記
12月16日(金)早朝5時半 目覚めるが体調は思わしくない。
愛読する皆様へのブログ訪問もならず
応援メッセージにも返信できない状態です。



続きです。
披露宴のテーブルに置かれた新郎新婦の馴れ初め案内。


13日 早朝 体調は回復の兆し。
10時 本館ホールで孫娘とその母親は帰るので見送る。
孫娘は海亀に夢中だが、明日は学校へ。
11時 新郎の両親とその妹も帰る。見送り。
一旦、那覇で広島往きに乗り換え
飛行場から高速バスで50分。帰宅は18時半。
私達夫婦は16.05分発に乗り
18時時半羽田空港着。
二組の見送り後、僕は一人でウエディングロードの花園に向かう。
足取りは不安定。
空港に着いた当日、出迎えのタクシードライバーは同年齢。
日焼けした身体は逞しい。
彼は言う。
「子供の頃 この島は全部麦畑で他にに何にもねえ~」
ゆっくりと、歩く
青い水をたたえるプールを通り、人が丹念に日々
植栽を怠らない花園ロードを歩む。

鳥の囀りはすれど姿は見えず。
人の気配への警告の囀りではない。
南洋樹は、騒めくが潮風が消し去る。

海風が緑葉を左右に揺らしレッドホワイト、グリーンの
花々が踊る。
チャペルの先に人気のないビーチが広がる。

ウエディングロード 花園1
しかし 遥か海面の向こうには、危険海域。
自衛隊駐屯地が対峙している。
暫し佇み水平線から押し寄せる白波が
砕け一瞬だけ銀色に耀き浜辺の砂に溶けていく。
僕の心身は少年のように蘇り
遠い湘南の海辺を回想彷徨うのだ。



番外編 想い出に浸る。


僕は彼女の遠ざかってゆく姿を
スローモーションになった目が追っている。
だが、僕の心臓は非常な早さで鼓動を揺さぶっていた。
彼女は、小柄な姿にほっそりした脚が
緑道の落葉を軽やかに踏む。
陽光の小道は、玉川上水の暗渠だ。
木漏れ日の中、残り少ない花びらが
彼女のからだをつたって落ちた。
立ち止まり、ゆっくりと顔を横に向けた。
しかし 振り返りはせずに
とうとう小道の終わりに行き着いた。
彼女は僕の方をふりむいて
別れのしぐさをし、姿を消した。
実際は 東横線多摩川園前駅を下りて
銀杏かプラタナスの並木道か
不確かな記憶。?
20歳の時だ。
それから、時は奔流となり
思い出すことなく
人生は僕から幼馴染を奪っていった。
加速度をつけて流れてゆく。


僕たちは 40歳の時
銀座寄りのホテル
緑が覆うカフェで再会するのだ。


幻想の想いから
ふっと、我に返った。
見上げる空には、茫漠とした青の背景に
白雲が浮かんでいる。
続く。

Pat Boone - Love Letters In The Sand 砂に書いたラブレター - パット・ブーン