菜根譚を引っ張り出した。


解説者が異なる3冊がある。
それぞれ、解釈の表現が違うが本質は同じ。
労組書記長時代、交渉前にホテルで読み続けた。
交渉で高い目標など二の次だ。
心理戦での心身の互いの激闘勝負。
450年前に書かれた。
流動的な春秋戦国時代ではない。
知識人が試験制度を経て官僚となり支配体制内部で活動する時だ。
体制内部の腐敗が進むにつれて、派閥抗争は激化の一途をたどり
どす黒い陰謀が渦を巻いていた。
今般の与野党逆転の構図。
鳥瞰しましょう。
どんな闘争でも、折衷派という奴を生み出す。
愚民民主党
コップの中での争い。
流れるビールは泡を立てない。
諸君、急ぐなかれだ。
ユーゴ 【レ・ミゼラブル】
政治家は、今正に国民から試されているのです。
みなとみらい駅
正面ガラスフロアに雨が吹き付けている。
巨大な建物群に圧倒される。
58年前、半年だけ伊勢佐木町にあった予備校に通った。
学費が払えなくてやめた。
近辺をあてなくさ迷った
本日の目的は、ランドマークタワーを眺めることだ。
真下から見上げるが、上半身を後ろに傾けた。
スマホで撮るのも容易でない。




父が、ずっとずっとこの場所で働いていた。
甲板から転落して瀕死の重傷を負った。
1年以上の入院
同時に弟も結核で長期療養
兄は浪人中
働き手は食料品店で働くお袋だけ。
一番苦しい一家5人家族生活。
父は、日中戦争武漢の戦いから帰還
戦況は日本軍が優勢であった。
二度めの出征が近づいていたが敗戦
母は18歳で12歳も歳が離れた父と結婚した。

私が小学生の頃、母は26歳
クラスの生徒の母親が皆30代以上なので、何でだろう?
不思議でならなかった。
母に何度も聞いたが、笑って答えない。
どうしても、父が働いた造船所の跡地を思い出があり
進水式を幼い頃見たのだ。

学徒出陣の日記は涙の手記であるが
貧しい田舎の青年は無名兵士として大陸で戦ったのだ。
数十万の若者が瓦礫の大地で屍になった。
その青年達の戦死が多数。
今 中欧での侵略戦争、中東戦争
若者子供の耐え難い死。
生きとし生けるもののへの反逆の摂理なのだろうか?
帰途 横浜駅で乗り換える時
相鉄線の改札口を通ろうとして寸前で気づいた。
違う、俺は総武横須賀線に乗るのだ。
無意識に少年時代の想いが導いのだ。



武漢戦地




義父の戦地
義父の戦地 中原

右端の馬に義父

露営の歌 / 藤山一郎