京都・㐂むら(きむら)呉服店公式blog〜受け継ぐ着物

創業87年。2013年に家業を継ぐため異業種から転身。2021年に主人も加わりました。お得な商品の紹介や日常を綴ります。

年末参加した能楽大連吟2017

2018-01-12 11:56:55 | お出かけ
バタバタとしている間に年が明け、
1月ももう中頃。
昨年12月のブログ更新はなんと1回のみ!
ひどいものですよねぇ。。。

年始から着物業界の残念なニュースが飛び交ってます。
被害にあわれた方がたくさんいらっしゃる事にとても心が痛みます。

どうすればいいのか。。。

やはり本気でお客さまと長くおつきあいしたいと思っているお店が、もっと発信していかなくてはいけないですよね!

もっと若い方の目にとまるようにしていかないと。

なので!
とりあえず昨年の1月はブログ更新3回だったので
今年は4回以上書こう!と意気込んでます。
ぼちぼちですが、どうかあたたかい目で見守ってやってください

さて、
年末年始は着物を着て出かける機会もございました。

基本、「着物は自分が着たいときに着る!」がモットーですので
着ないときは全然着ないのですが
昨年末は「能楽大連吟」というイベントがございましたので
着させて頂きました。

岡崎の観世会館で行われた「大連吟」

大連吟とは、年末に第九ではなく、日本には「高砂」という慶ばしい歌があるからそっちをみんなで謳いましょー!というイベントです。

詳しくはこちらをご参照ください→【能楽大連吟公式サイト】

昨年の祇園祭の道端で高砂を聞いた事をきっかけに、
9月から4か月間、現役能楽師の先生から直接お稽古をつけてもらいました。

そしていよいよ本番!

200人弱ほどいらっしゃったのでしょうか?
観世会館の1階席半分以上を占める人たちで高砂を謡いました!

その晴々しいこと!!
言葉では何とも言い難いのですが
「高砂」のうたの中に
「さす腕(かいな)には悪魔を払い、おさむる手には寿福を抱き~」
という詞があるのですが
まさに瑞気集門!
謡っているだけで清められて、おめでたい運気が入ってくるような、そんな気持ちになりました

舞台では先生方や先生の先生方の仕舞も見させていただきました。
住吉明神の舞のときは一瞬月明りが見えて思わず上を見上げてしまいました
もちろん屋内なので上にはライトしかないのですが。
でもその話を一緒に行った友人にしたら、彼女も見えた!と言ってました。
そのぐらい先生の舞は幻想的でした

舞台前で友人たちと記念撮影

昨年仕立てた水色の結城紬に紅型の名古屋帯を合わせました。

高砂は松の精霊のお話なので松の帯にしようかと迷ったのですが
友人が小紋を着るというのでフォーマルはやめました。
実際先生方も何着てもかまわないとおっしゃっていましたので。

ひゃー!背中にシワがー!!
帯を回してるときに引っ張られたんでしょうね。。。
結んだ後にやはりあそこを引っ張らねば!

この大連吟
昨年で10回目だったそうです。
10年続けるにあたって先生方やスタッフの方たちの大変なご苦労を、終わってからの打ち上げの席での皆さんの涙で知りました。

本当にお疲れ様でした
そしてありがとうございました

11回目があるのかまだ未定だと聞きました。
でもとても感動的な体験をさせてもらったので、是非続けてほしいと勝手ながら思います。

本当にありがとうございました。
今年はぜひ能を観に行きたいと思っております。

喜むら呉服店