![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/0b/36ecf47c591754baa82af45f5a17c281.jpg)
昨今iPadで高品位な音源が出揃って参りましたが、まだMotifみたいなマルチ音源は少ないのが実情です。
ピアノにパッドをレイヤーしたり、数音色でスプリットしたり、個々のアプリで所謂パフォーマンスモードみたいな使い方をするにはちょっと特殊なアイテムが必要。
そこでコイツ、Midiflowを試してみました。
ひとつのMIDI入力を各音源に分配し、それぞれ発音域やフィルター、データ置換などが出来ます。
昔、YAMAHAから出ていたMEP4のようなMIDIアイテムを更に強化したような感じでしょうか。
早速あれこれ試してみましたが、ちょっと注意が必要。
そのまま音源アプリとMidiflowを同時に立ち上げると、どうやら信号が同時に双方に送られてしまい音が二重になってるようです。
サイトの説明を見てみると、音源アプリのMIDI入力をオフにするか、それが出来ない音源アプリは下図のようにMIDIチャンネルの置換機能を使ってMIDIキーボードからのチャンネルを断つ方法を取るようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/b7/a694102197e3d4afa767e80630b7c7ae.jpg)
今回はiGrandにSampleTankのパッドをレイヤーしてみました。
両アプリとも個別にMIDI入力を断つ機能は無いので、上記方法でダイレクト信号を断って接続します。
SampleTankの各パート音量はCC7で受けるので、iGrandの方はそれを受け付け無いように設定。
これでMIDIキーボードでピアノとパッドをレイヤーし、CC7に設定したペダルでパッドを出し入れ出来るようになりました。
更にMIDIキーボードにDX7llを使用しているので、ベロシティ置換機能を使ってベストな音色変化に。
ピアノ系音色はこのマッチングが妙ですから重要です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/35/cbcd250b4fbe294d43435d615105a925.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/a8/51f20fe9df82b8a3592c7663e475aeba.jpg)
もうひとつ注意が必要なのは、より本格的に使いこなす場合、アプリ内課金で機能補充する必要があります。
デフォルト状態では発音域スプリット、ベロシティスプリット、ノートナンバー置換、ベロシティカーブ置換、MIDIチャンネル置換、MIDI信号入力段階でのCCナンバーの置換、などが出来ますが、MIDI信号のフィルター、CCのリシェイブ、プログラムチェンジの置換等は別に課金が必要です。
Motifなどのマルチシンセでならあっという間に同等の事が出来ますが、やはり元々は専用機ではないタブレット。
ちょいと一手間かかりますね。
しかしMIDI入力から各変換を通した後、そのままMIDI出力へ送ることも出来るので、それこそMEP4のような単体のMIDIツールとしても使えます。
お手持ちのベロシティの低い古いキーボードやペダルのカーブが合わない機種に如何でしょうか。