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to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

傷だらけの男たち

2007-07-27 00:41:49 | the cinema (カ行)
原題 傷城/CONFESSION OF PAIN
製作年度 2006年
製作国・地域 香港
監督 アンドリュー・ラウ/アラン・マック
脚本 フェリックス・チョン/アラン・マック
出演 トニー・レオン/金城武/スー・チー/シュー・ジンレイ/チャップマン・トー/ユエ・ホア

2003年のクリスマス、ポン(金城武)が凶悪犯を逮捕した晩に、彼の恋人は自殺を図り還らぬ人となる。3年後、酒浸りの日々を送っていたポンは、刑事を辞めて私立探偵になっていた。彼の元上司のヘイ(トニー・レオン)は富豪の一人娘スクツァン(シュー・ジンレイ)と結婚し、幸福な生活を送っていたが、ある日、義父が何者かに惨殺され……。 (シネマトゥデイ)

ストーリー自体には目新しさはなく、日本の2時間ドラマにもよくある筋書きだと思う。
「火サス」「土曜ワイド」などではおなじみの展開。
でもこれが「インファナルアフェア」のチームにかかると、
謎解きよりもスリリングな男たちの人生のドラマになる。
冒頭の車での追跡シーンなど、凝ったカメラワークが随所にでてくるので、面白い反面、
同時進行で再現シーンを入れてみたりするところなど、欺かれないように観客は緊張するので
その分、感情移入がむずかしい作品になってしまった気が・・・

「恋する惑星」から12年――トニーは現在45歳?
渋さの中にも相変わらず甘さのある表情、こういう翳りのある役がホントに似合います
覚めた怒りといったらいいのか、心の冷え切った人間の怖さみたいなものを上手く出していました
金城君もまた髪を長くしている為か、全くトシをとりませんね
スーチー演じるポップなビールガール(?)に少しづつ癒されていく傷ついた男を
チャーミングに若々しく演じていました

PG-12という事で多少緊張していたのですが、暴力シーンはやはりリアルでした

こういうダークな主人公を演じてみたかったというトニーですが、ぴったり嵌っていました。
金城君とトニー・レオンの演技に尽きる作品でしたね~

最後に、、エンドロールで流れたアユの「Secret」
たしかにアユは中華圏での人気も高いけど、、エイベックスやりすぎじゃない?
ただ、アユ効果かどうか、最後まで席を立つ人はほとんどいませんでした