標高3000m――悠久の大自然に描かれる、
“家族”の物語。
製作年度 2014年
上映時間 116分
原作 笹本稜平
脚本 木村大作/瀧本智行/宮村敏正
監督 木村大作
出演 松山ケンイチ/蒼井優/檀ふみ/小林薫/新井浩文/吉田栄作/安藤サクラ/池松壮亮/仲村トオル/豊川悦司
立山連峰で暮らしてきた長嶺亨(松山ケンイチ)は、山小屋を経営する厳しい父・勇夫(小林薫)に反発し都会で暮らしていたが、父が亡くなったため帰郷する。そこで気丈に振る舞う母やその姿を見つめる山の仲間、遭難寸前で父に救われ今は山小屋で働く高澤愛(蒼井優)らと接するうち、組織の歯車として働く今の生活を捨て山小屋を継ぐと決める。
一生懸命勉強して、就職戦線を勝ち抜き、一生懸命仕事をし、
やがて家庭を持ち・・―、その、重き荷を背負う人生を、男たちを、
立山連峰の山小屋〝菫小屋〟に関わる男たちを軸に、
自分の居場所、親や、親から受け継いだ仕事への責任感を自覚して成長していく
若者たちの姿を描いていく。
標高3000メートル級の立山連峰が舞台であるだけに、
天候の変わりやすい山のドラマ。
そのドラマが人の運命を左右し、また人と人を結びつける。
ここでは冒険もし、失敗も経験した風来坊のようなゴロさんこと豊川悦司との出会いによって
成長していく、都会の熾烈な戦いに虚しさを覚えてUターンした亨と、
亨の父との出会いによって居場所を見出した愛の、山小屋で育まれる新しい関係をみつめる物語。
山岳ドラマにありがちな展開でしたが、
平凡ながら、ちょっと雑な演出も、
それぞれに達者な役者陣の味のある演技で、多分に救われていたのではないでしょうか。
ただヘンにドラマチックな展開を期待しないで観れば、
雄大な山の美しさと、自然の厳しさがリアルに感じられて、
その映像美は一見の価値あり!!ちょっと言葉では表現できない胸を打つ美しさです!
ラストは、、、誰の趣味でしょうか
臨場感のある神秘的な山と、その自然に魅せられたちいさな人間の物語の最後が、、
開放感を描きたかったとしてもちょっと残念な絵・演出でしたが、
キャストが良かったので、まあ・・ともかくラストがザンネン