to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

エリザベス:ゴールデン・エイジ

2008-02-21 22:07:22 | the cinema (ア行)
敵は、外にも中にも──そして私の心にも。

原題 ELIZABETH: THE GOLDEN AGE
上映時間 114分
製作国 イギリス/フランス
監督 シェカール・カプール
脚本 ウィリアム・ニコルソン/マイケル・ハースト
音楽 クレイグ・アームストロング/アル・ラーマン
出演 ケイト・ブランシェット/ジェフリー・ラッシュ /クライヴ・オーウェン/リス・エヴァンス/ジョルディ・モリャ/アビー・コーニッシュ/サマンサ・モートン/トム・ホランダー

1585年、エリザベス1世(ケイト・ブランシェット)はプロテスタントの女王としてイギリスを統治していた。だが、欧州全土をカトリックの国にしようと目論むスペイン国王フェリペ2世(ジョルディ・モリャ)は彼女の失脚を画策する。そんな女王の前に、新世界から戻ったばかりの冒険家ローリー卿(クライヴ・オーウェン)が現れ……。(シネマトゥデイ)

歴史は苦手だったけど、前作をDVDで観てから観賞、、の予定でした。
が、レンタル出来ぬままフライング、時間が合ったので観ちゃいました
予告のシーンの迫力から、もちろんスペイン無敵艦隊との戦いにも期待がありました。
でも、キャッチフレーズの通り、多くはエリザベスの"女王"の中に渦巻く様々な葛藤を描いたものになっていました。
劇場の大スクリーンで堪能したい映像美にケイト・ブランシェットの迫力ある女王っぷりは良かったです!

イングランドをも手中に収めようと画策するスペイン国王フェリペ2世と、
幽閉しているにもかかわらず、正統な王位継承権が自分にあると主張するスコットランド女王メアリーの脅威。
カトリック派のしのび寄る脅威にも、備える事も儘ならないイングランドの台所事情。
そんなこんなで、心を石にしての各国大使とのお見合いパーティーや
避けられない女王としての厳しい決断を繰り返す日々・・・、
そんな中、封印していた恋心を呼び覚ます新世界から来た男・・・。ローリーは遥かな遠きところからの使者
抗いながらも心惹かれる、孤独な女王。

ヴァージン・クィーンとしての公務を終え、お気に入りのベスとの女同士の他愛ないお喋りにふとみせる女の顔。
けしかけながらも怒り傷つく誇り高い女の心・・・

女王なんだもの、惚れた男なら「カモン」でベッドに呼び入れてしまえばいいのに、あれっぽっちで我慢するなんて・・
あれっぽっち、、、、
                

アルマダの海戦は期待したよりあっさり描かれていたのは残念だけど
絢爛豪華な衣装にシーンごとに変る髪形、優雅な髪飾り、
ロケに使われたウエストミンスター大聖堂などの歴史的な名所や建造物も一見の価値あり

エリザベスが自ら白馬を操り、甲冑姿で兵の前に立ち士気を煽るところはカッコイイ
そして、ラストシーンのケイト・エリザベスはもう、神々しいです~~


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48 コメント

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ケイトにピッタリの役。 (ゆう)
2008-02-22 08:45:09
ストーリー的には前作のほうが
好きですが、映像は今作の方が
断然美しかったです。

海戦シーンはほんと物足りなかったですよね。
もう少し見たかった~。

惚れた男に対して臆病なエリザベスに
ちょっとイライラ
こういうときこそ女王の権限で押し倒すくらいの
ことしなきゃダメでしょ!!
って思いました
あれっぽちで我慢はいけませんよね~、
かえって欲求不満になるじゃない(笑)

貫禄と自信に溢れたケイトのエリザベスは
一見の価値あり。
あの映像美はスクリーンで観なくちゃ、ですよね。



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こんにちは! (由香)
2008-02-22 08:52:50
こんにちは!
TB&コメントありがとうございました。

ふふふ・・・『あれっぽっちで我慢』って言葉に笑っちゃいました~
ホント、女王なんだから、もっと大胆でも良さそうなものですよねぇ~
エリザベスがちょっと清過ぎ?とは思いましたが、全体的には満足出来る映画でした。
なんたってケイトが素晴らしかったですもの~
豪華衣装も甲冑姿も素敵でしたね~
ただ佇んでいるだけでも圧倒されるパワーを感じました!!
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kiraさんも (miyu)
2008-02-22 14:31:14
フライングしちゃったのですね。
あたしもです~。
でも、前作観てなくても大丈夫ですよね。
その後、前作観ましたけど、まぁ観といた方が良かったかな~程度でしたよ。
ケイトは本当神々しさを感じますよね~。
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トラバありがとうございます~ (よろ川長TOM)
2008-02-22 15:19:33
はじめまして。

≫女王なんだもの、惚れた男なら

そーゆーことができたのはローマ時代の暴君くらいなんでしょうね。
イングランドは古くから議会政治で何一つ王権だけで独断が許されなかったようだし、王といっても責任と義務ばっかしだったのではないでしょうか。

だからある意味でメアリー・スチュアートのほうがずっと自由に生きられたと言えますよね。それもこの作品の対比のひとつですね。
これからもよろしくおねがいします。
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おかしい!! (オリーブリー)
2008-02-22 16:57:30
前作は随分前に観ましたが、
レンタルでビデオしかなかったですよぉ~

>女王なんだもの、惚れた男なら「カモン」でベッドに呼び入れてしまえばいいのに

爆!爆!!
前作ではそんな感じもあったような…(⌒_⌒)ニコ
清く描かれてるけど、実際は寵愛を受けてた方たくさん(?)いたでしょうね…。

海賊シーンは、
「アホか」と思われるほど観てる者としても、確かにしょぼい(苦笑)
あんなにお金かけれないでしょうし…(笑)

ケイト、本当に素晴らしかったですね!!
アカデミーも楽しみです♪
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TBありがとうございました (ミチ)
2008-02-22 18:33:04
kiraさん、こんにちは♪

>けしかけながらも怒り傷つく誇り高い女の心
そうなの、あそこがなんとも人間くさくてねぇ。
しかもあれっぽっちのことをするのも恐る恐るで・・・。
実際は「カモン!」って言うほどの人間だったのでしょうが、この映画の中ではかなり純な人物像でしたよね。
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Unknown (swallow tail)
2008-02-22 19:24:34
kiraさん、はじめまして。
「スワロが映画を見た」のスワローテイルと申します。
kiraさんの記事がちょっとツボだったのでコメントさせていただきました。

>けしかけながらも怒り傷つく誇り高い女の心・・・
>女王なんだもの、惚れた男なら「カモン」でベッドに呼び入れてしまえばいいのに、
>あれっぽっちで我慢するなんて・・・
「カモン」って(笑)
確かに!確かにそうなんですけどね(笑)!!
でも、信心深い女王ですからそんな軽々しいことはできないのでしょうね。
やってることが矛盾しているのも恋に恋している乙女のようでしたよね。

kiraさん、またお邪魔しますね。
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TBありがとうございました (くまんちゅう)
2008-02-22 21:09:47
そうですよね、自分でけしかけてましたね
それでぶち切れしてるのは変といえば変かな?
海戦ももう少し描いて欲しかったです
でもケイトさんが神々しかったので全て許せます
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ゆうさ~ん* (kira)
2008-02-22 21:59:22
ゆうさんはエリザベスにイラつきましたか?
あのシーンで?(笑)
ワタシは応援してました~「イケ!行っちゃえ!」(笑)

>かえって欲求不満になるじゃない
女王ですから。。

ゆうさんも触れていらした、ラストの赤ちゃんの演技は
お見事でしたよね~
本当に素晴しい、1枚の絵でした

皆さんが褒めていらっしゃるので、今更ですが、やっぱり
前作を観てみたいです~♪
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由香さ~ん* (kira)
2008-02-22 22:11:56
こんばんは!
見ようと思わなくても、TVから流れる予告・・
予告の出来って、興行的に重要なポイントだから、、
仕方がないとしても、
アノ編集だと、やっぱりスペインとの海戦シーンにも
期待しちゃいますよね~、
ま、全体に素敵なシーンが多くて、映像も素晴しかったからいいんですけど

ホントにケイトの気迫のこもったエリザベスは
オーラがありました!
佇んでいるだけで心が透けて見えました
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