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原題 THE HURT LOCKER
製作年度 2008年
上映時間 131分
脚本マーク・ボール
監督キャスリン・ビグロー
出演 ジェレミー・レナー/アンソニー・マッキー/ブライアン・ジェラティ/レイフ・ファインズ/ガイ・ピアース/デヴィッド・モース
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「アバター」のジェームズ・キャメロン監督とこの年のアカデミー賞を元夫婦で争ったことでも話題になった作品。
結果作品賞も監督賞も、元夫人であるキャスリン・ビグロー監督が獲ったのでしたが、、。
バグダッドで爆発物を処理するアメリカ兵を描いたもの、ということで、
公開当時はストレスが溜りそうな映画だなぁ・・・と、どうしても観る気になれなかったのだけど、
先日BSでやっていたものをようやく鑑賞。
想像通りのストレスフルな作品でしたが、途中休憩を入れてなんとか鑑賞。
イラクの民間人の生活圏内で、市民に混じったテロリストの脅威に晒されながら、
わずかに3人一組のブラボー中隊の、任務明けまでをカウントしながらの展開は、
予想以上の臨場感があって、緊張感がハンパなかったです。
重くて暑い防爆スーツを装着して解除作業をするのはたったひとり。
確執もありながら、全神経を周囲に這わせ、それを守るサンボーンとエルドリッジ。
命を削って任務に明け暮れる日々をくりかえし、、しかし巧妙に複雑に仕掛けられる爆弾は後を絶たず
もはや病的、異常なのはジェームズなのか、普通に爆弾を町中や人間爆弾を仕掛けるテロリストなのか、、解らなくなる.......。
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普通の暮らしで必要とされることから逃れ、禁断症状を迎えるジェームズ。
戦場で必要とされることを望むというより、そんな体質になった彼と、
爆弾を作り続けるテロリストたちに終わりはあるのだろうか?
この作品を女性のキャスリン・ビグローが撮ったということに皮肉なものを感じるし、
そんな主人公にしたことにも女性ならではの痛烈戦争批判も読み取れるというもの。
緊張感に押しつぶされそうになる映画でしたが、注目すべきは、舞台が2004年のイラク。
なので、駐屯しているアメリカ兵は志願兵なのですよね、、、。
つくづく、無意味な戦争で、兵士は報われないという事を確認するような作品でした。
原題のHURT LOCKERとは苦痛に晒される場所、行きたくない場所=棺桶という意味のスラングだそう。
緊張感がある映画でしたね。
「ゼロ・ダーク・サーティ」もそうでしたが、女性が監督したとは思えない重厚感があります。
キャメロンは人間に対してロマンティックなところがあるのですが、ビグローはリアリストって感じがありますよね。
>キャメロンは人間に対してロマンティックなところがあるのですが、ビグローはリアリストって感じ
まったく仰る通り!
この作品にしても、男臭い作品なのに、言いたいところは
(全く男ってやつは、、)みたいな、ね(笑)