この誓いは今、君に届くだろうか―
『チョコレート』『主人公は僕だった』のマーク・フォースター監督が、兄弟のように育った少年2人の心の傷と許しを描くヒューマンドラマ。
原作 カーレド・ホッセイニ 『君のためなら千回でも』(旧題『カイト・ランナー』)
監督 マーク・フォースター
脚本 デヴィッド・ベニオフ
出演 ハリド・アブダラ /ホマユン・エルシャディ/ゼキリア・エブラヒミ/アフマド・ハーン・マフムードザダ
アミール(ハリド・アブダラ)は兄弟のように育った使用人の息子ハッサン(アーマド・カーン・マーミジャダ)との間にできた溝を埋められぬまま、ソ連侵攻の折にアメリカに亡命した。そのまま時は過ぎ、作家となったアミールの元に、パキスタンにいる知人から1本の電話が入り、故郷に向かうことになる。(シネマトゥデイ)
劇場で初めて予告を観た時から惹かれていた作品。
同時に、少年二人に降りかかる"不幸"がどんなものか。自分はそれに耐えられるのか、なぜか不安だった・・・
舞台は1970年代末、まだ平和なアフガニスタン。
ハッサンに物語を読んでやる12歳のアミール。
そのアミールを、小柄ながら勇気と機知をもって暴力から守るハッサン。
そしてそんな二人をみつめる頑固で自信に満ちた父―。
これは主人公が親友・ハッサンに対する罪を償う為の旅に出るという、贖罪をテーマにしているが
父と悲しい息子の物語でもある。
強い父。父は息子に勇気と、正義を求めていた。が、面倒に近寄らないアミールを知っていた。
アミールが虐められたかどうかをハッサンの顔を見て判断するところで、
父が求めているものを本当に持っているのはハッサンだと、父とラヒム・カーンとの会話を聞いたアミールは気付いてしまう。
そして父の前でケンカ凧大会で勝ち残り、やっと父に褒められ、嬉しい少年アミール
素直に裏方に回り祝福するハッサン。風を読み凧を追う。
そして悲劇は起きた.....。
臆病な息子に父が説くシーンがいくつかあるが
あらゆる悪は、盗む事に根ざしている―父の真意は息子に届かず、更なる罪を背負うことになる。
この時、本来許さないはずの「罪」を犯したハッサンに対し、即座に「許す」という父。
やはりこの少年を見抜いていたからだと思ったのだが、、、
そして20年。アメリカ。父に守られたアミールはそのままの成長を遂げ、父は老いており、アミールを愛していた。
そして父の死後、いつも優しかったラヒム・カーンの言葉で
逃げ続けた自らの罪の大きさを知り、命を賭けた贖罪の旅にでる。
平和で活気があったアフガニスタンで、少年の日の大切な絆を失った凧揚げ
荒れ果てた瓦礫の大地から、場所を緑豊かなサンフランシスコに変え
20年経ってようやく新しい絆を手繰り寄せるアミール。
あの幸せをくれる言葉とともに・・・凧を追うラストに希望がみえる
『チョコレート』『主人公は僕だった』のマーク・フォースター監督が、兄弟のように育った少年2人の心の傷と許しを描くヒューマンドラマ。
原作 カーレド・ホッセイニ 『君のためなら千回でも』(旧題『カイト・ランナー』)
監督 マーク・フォースター
脚本 デヴィッド・ベニオフ
出演 ハリド・アブダラ /ホマユン・エルシャディ/ゼキリア・エブラヒミ/アフマド・ハーン・マフムードザダ
アミール(ハリド・アブダラ)は兄弟のように育った使用人の息子ハッサン(アーマド・カーン・マーミジャダ)との間にできた溝を埋められぬまま、ソ連侵攻の折にアメリカに亡命した。そのまま時は過ぎ、作家となったアミールの元に、パキスタンにいる知人から1本の電話が入り、故郷に向かうことになる。(シネマトゥデイ)
劇場で初めて予告を観た時から惹かれていた作品。
同時に、少年二人に降りかかる"不幸"がどんなものか。自分はそれに耐えられるのか、なぜか不安だった・・・
舞台は1970年代末、まだ平和なアフガニスタン。
ハッサンに物語を読んでやる12歳のアミール。
そのアミールを、小柄ながら勇気と機知をもって暴力から守るハッサン。
そしてそんな二人をみつめる頑固で自信に満ちた父―。
これは主人公が親友・ハッサンに対する罪を償う為の旅に出るという、贖罪をテーマにしているが
父と悲しい息子の物語でもある。
強い父。父は息子に勇気と、正義を求めていた。が、面倒に近寄らないアミールを知っていた。
アミールが虐められたかどうかをハッサンの顔を見て判断するところで、
父が求めているものを本当に持っているのはハッサンだと、父とラヒム・カーンとの会話を聞いたアミールは気付いてしまう。
そして父の前でケンカ凧大会で勝ち残り、やっと父に褒められ、嬉しい少年アミール
素直に裏方に回り祝福するハッサン。風を読み凧を追う。
そして悲劇は起きた.....。
臆病な息子に父が説くシーンがいくつかあるが
あらゆる悪は、盗む事に根ざしている―父の真意は息子に届かず、更なる罪を背負うことになる。
この時、本来許さないはずの「罪」を犯したハッサンに対し、即座に「許す」という父。
やはりこの少年を見抜いていたからだと思ったのだが、、、
そして20年。アメリカ。父に守られたアミールはそのままの成長を遂げ、父は老いており、アミールを愛していた。
そして父の死後、いつも優しかったラヒム・カーンの言葉で
逃げ続けた自らの罪の大きさを知り、命を賭けた贖罪の旅にでる。
平和で活気があったアフガニスタンで、少年の日の大切な絆を失った凧揚げ
荒れ果てた瓦礫の大地から、場所を緑豊かなサンフランシスコに変え
20年経ってようやく新しい絆を手繰り寄せるアミール。
あの幸せをくれる言葉とともに・・・凧を追うラストに希望がみえる
登場人物それぞれに様々な思いが交錯していて、
とても胸に染み入りました。
ハッサンの父ちゃんもナニゲにスゴイ人ですよね。
男ばかりを描いた、珍しいくらい
女性の存在の薄い作品だったですね。
言うべき時にモノが言える。さすがアミールの父親が信頼を寄せる、
毅然としたハッサン・パパでした
あとからじわじわ来るような良作でしたね
あのお父さんの存在も良かったです。
あと凧揚げの風景がとってもキレイ☆
またアフガニスタンにあのときのような平和が訪れたら、、と願うばかりですね。
まるで凧が生きてるような、活き活きとした躍動感を感じました。それと父性を感じるところが好きです。
父と子を描いた作品は結構お気に入りになる率が高いですが、これもそういう面は気に入りました。
でも原作の方がもしかしたら深く理解できるのかも…なんて思ったりもしたのですけどね。
この映画には静かな感動がありましたよね
ソ連軍侵攻後のアフガニスタンの変貌ぶりには、
愕然としましたが、
それでも、アミールの父親が
祖国の土を入れた小さなケースにキスをするシーンは、
心に突き刺さるモノがありました
予告編で大筋の内容が見えてしまった事は
本当に残念だったと思うのですが、
それでも素晴らしい作品であった事には違いありません
親子の愛情、国内の武力勢力の部分では、
「ブラッドダイヤモンド」にも通じるようなモノも
感じました
コメント、有難うございます♪
「やり直すことに遅すぎると言うことはない」
確かにそうなんですが、、20年は遅い、と思わずにいられない私でした
ちょっとアメリカでのアミールにイラっとしてました
少年時代の凧揚げ大会は、壮観でしたね~
ああいうケンカ凧は、昔、九州の長崎のほうにもあったと聞いた事があります。
糸にガラスの粉を塗し付けたりして戦うという話でした。
「父と子」特に私も父と息子のお話には惹かれたりします。
自分とは全く違うタイプの息子に、少し不器用な接し方しか出来ない頑固な父が、
老いて、一生懸命息子を案じる姿が感動的でした
画面がどんどん引いて行って、アフガニスタンの屋根を賑わす子供たち、
そして宙に泳ぐ沢山のカイト
ただの子供の争いではない出来事や、政治不安。
子供を守る父親。
しかし、父親である前にいつも一人の人間であろうとした姿が感動的でした。
予告についてはテクテクさんの仰るように、後半の流れは読めてしまい、
配給会社の配慮のなさが残念ですよね。
「ブラッド・D」のあの父親を思い出されましたか!
私は、父の愛情を求めて得られず歪んでいく少年に、「ウォーク・ザ・ライン」のホアキンを思いながら観ていました
さまざまな形の親子関係がありましたね。
そして悲しいけど、悲劇が背景にあって、それでもテーマがゆるぎない。
素晴らしかったです。
あの少年たちのこれからに幸多かれと願うばかりです!
アミールがNYで出会った女性はありますが、
これは父親、男を描いたドラマですよね。
近頃日本で見ることの出来ない男たちが沢山でてきましたね!
>あの少年たちのこれからに幸多かれと願うばかりです
同感です!胸を張って生きていって欲しいです!