上映時間 133分
製作国 アメリカ/オーストラリア/ニュージーランド
原作: M・L・ステッドマン『海を照らす光』(早川書房刊)
脚本:監督 デレク・シアンフランス
音楽 アレクサンドル・デスプラ
出演 マイケル・ファスベンダー/アリシア・ヴィカンダー/レイチェル・ワイズ/ブライアン・ブラウン/ジャック・トンプソン
1918年、オーストラリア。第一次世界大戦の過酷な戦場から帰還したトム・シェアボーン。心に深い傷を負った彼は、絶海に浮かぶ無人の孤島、ヤヌス島の灯台守となる。3ヵ月後、正式採用の契約を結ぶために町に戻った彼は、地元の名士の娘イザベルに一目惚れし、ほどなく2人は結婚する。孤独で不便な孤島での結婚生活だったが、愛する2人にとっては何者にも邪魔されない幸せな日々だった。ところがイザベルは2度の流産という悲劇に見舞われ、深い悲しみに沈んでしまう。そんな時、1人の男の死体と泣き叫ぶ女の子の赤ちゃんを乗せたボートが島に流れ着く。町に報告しようとするトムを必死で説得し、赤ちゃんを自分たちの子として育てることにしたイザベルだったが…。
温かい家庭とも縁がなく、戦争の傷を癒せないままのトム。
2人の兄を戦争で失った両親の悲しみが強すぎて、自分の居場所を求めていたイザベル...。
この二人が辿る苦痛と幸せの軌跡を丹念に描いたドラマ。
凄く良かったです!
子供が欲しいのに、産むことが出来なかった女性と
愛する子供を奪われ、可愛い盛りに母であることを奪われた女性…―
この二人がどんな着地点に至るのか、というのがポイントだと思っていましたが。。。
違いました。。。
清廉に生きる事は、こんなにも厳しい――。
正しさを貫くことは、時に愛する者を傷つける選択を突き付ける…。
子供を得ると、どこの夫婦も、先ず子供中心の生活となり、
子供がちいさいうちは特に、妻にとって第一は子供。夫は二番目となりがち。
しかし―イザベルにも、究極の選択を迫られる時が訪れ、
絶望しかなかったその時、イザベルの母親のセリフが刺さります。――
これは、共に傷を負った夫婦の物語です。
自分を救ってくれたイザベルに向けたラブレターこそが。
素敵なオトナのラブストーリーでした💌
セリフが少ない分、メインの3人の演技に惹きつけられます。
マイケル・ファスベンダーの、誠実で孤独な男もよかったし、
レイチェル・ワイズの哀しみと強さを湛えた佇まいも良かった。
そしてアリシア・ヴィカンダー。
『アンナ・カレーニナ』で、キーラに想い人を取られた妹(^^;)ですが、
『リリーのすべて』では信念の愛を捧げた画家の、圧倒的な存在感でした。
可愛くて、愛のエゴ丸出しの今回みたいな役、、良かったです
無人島はこういうことがあるから、せめてインターフォンくらい設置しておけよ!でしたが
この時代ってそんな端末あったのか調べないと分からないですね(笑)
最後の再会シーン、せめてイザベルにも合わせたかったです。
彼女ってなんで短命だったのか説明ってありましたっけ?^^;
夫婦ともに、もしやの場合の備えが薄い気がして、、まあ、
そうでないとドラマが成立しないですが(笑)
子育てが出来ている時は、溌溂としていたイザベル・・・
やっぱり喪失感が短命にさせたのかしら、
本当に会わせてあげたかった