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上映時間 133分
製作国 アメリカ/オーストラリア/ニュージーランド
原作: M・L・ステッドマン『海を照らす光』(早川書房刊)
脚本:監督 デレク・シアンフランス
音楽 アレクサンドル・デスプラ
出演 マイケル・ファスベンダー/アリシア・ヴィカンダー/レイチェル・ワイズ/ブライアン・ブラウン/ジャック・トンプソン
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温かい家庭とも縁がなく、戦争の傷を癒せないままのトム。
2人の兄を戦争で失った両親の悲しみが強すぎて、自分の居場所を求めていたイザベル...。
この二人が辿る苦痛と幸せの軌跡を丹念に描いたドラマ。
凄く良かったです!
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子供が欲しいのに、産むことが出来なかった女性と
愛する子供を奪われ、可愛い盛りに母であることを奪われた女性…―
この二人がどんな着地点に至るのか、というのがポイントだと思っていましたが。。。
違いました。。。
清廉に生きる事は、こんなにも厳しい――。
正しさを貫くことは、時に愛する者を傷つける選択を突き付ける…。
子供を得ると、どこの夫婦も、先ず子供中心の生活となり、
子供がちいさいうちは特に、妻にとって第一は子供。夫は二番目となりがち。
しかし―イザベルにも、究極の選択を迫られる時が訪れ、
絶望しかなかったその時、イザベルの母親のセリフが刺さります。――
これは、共に傷を負った夫婦の物語です。
自分を救ってくれたイザベルに向けたラブレターこそが。
素敵なオトナのラブストーリーでした💌
セリフが少ない分、メインの3人の演技に惹きつけられます。
マイケル・ファスベンダーの、誠実で孤独な男もよかったし、
レイチェル・ワイズの哀しみと強さを湛えた佇まいも良かった。
そしてアリシア・ヴィカンダー。
『アンナ・カレーニナ』で、キーラに想い人を取られた妹(^^;)ですが、
『リリーのすべて』では信念の愛を捧げた画家の、圧倒的な存在感でした。
可愛くて、愛のエゴ丸出しの今回みたいな役、、良かったです
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夫婦ともに、もしやの場合の備えが薄い気がして、、まあ、
そうでないとドラマが成立しないですが(笑)
子育てが出来ている時は、溌溂としていたイザベル・・・
やっぱり喪失感が短命にさせたのかしら、
本当に会わせてあげたかった
無人島はこういうことがあるから、せめてインターフォンくらい設置しておけよ!でしたが
この時代ってそんな端末あったのか調べないと分からないですね(笑)
最後の再会シーン、せめてイザベルにも合わせたかったです。
彼女ってなんで短命だったのか説明ってありましたっけ?^^;