上映時間 120分
製作国 スペイン
監督 ペドロ・アルモドバル
脚本 ペドロ・アルモドバル
音楽 アルベルト・イグレシアス
出演 ペネロペ・クルス/カルメン・マウラ/ ロラ・ドゥエニャス/ブランカ・ポルティージョ/ヨアンナ・コボ
カンヌ映画祭で最優秀脚本賞と最優秀女優賞を受賞した、ペドロ・アルモドバル監督の女性賛歌ともいえるヒューマンドラマ。
10代のころ母親を火事で失ったライムンダ(ペネロペ・クルス)は、失業中の夫と15歳の娘パウラ(ヨアンナ・コバ)のために日々忙しく働いていた。ある日、火事で死んだはずの母親が生きているといううわさを耳にする。そんな中、肉体関係を迫ってきた父親を、パウラが殺害してしまうトラブルが発生し……。(シネマトゥデイ)
これは不思議な感覚に陥ってしまう作品でした。
ただただ、女たちの強かさをみせつけられ、
有無を言わさずに納得させられたとでも言おうか・・・
オープニングの晴れて渇いた強風の中、まるで洗濯をするようにゴシゴシと墓を磨く女たち。
女たちは声高にお喋りし、みんな生命力に溢れて見える。
もう、既にここから日本のお墓参りとのあまりの違いに、距離を置いていた気がする。
物語はペネロペ演じる母娘と、彼女たちを取り巻く伯母と隣人によって綴られていく。
ライムンダの娘・パウラが事件を起こした時、彼女たちは当然のように行動を起こす。
この時、ライムンダは娘に言う「いい?殺したのは私よ。」躊躇は無いのだ。
震えたり、泣き喚く事も無い。ただ一生懸命、仕事をこなすように片付けて行く。
一方で、一人暮らしの伯母の葬儀から戻った姉のソーラ(ロラ・ドゥエニャス)も
死んだはずの母と再会し、ここでも小さな秘密が生まれていたけど・・・
こちらもどこか緊張感に欠け、ユーモラスに二人の女の秘密を共有する楽しささえ感じる。
観客が落ち着かなくなってくるのは、伯母の隣人アグスティナが死期を覚悟したあたりからではないだろうか?
観る側の心配をよそに、女たちのとった行動は、反応は予想をこえる。
この物語にオトコは登場しない。だから、幸いにもコロンボや古畑任三郎のような鼻の利く探偵も現れない。
なにしろ幽霊が目撃されていても不思議ではない土地なんだから・・・
ライムンダが、娘に聴かせる為にレストランで歌う『VOLVER(帰郷)』
これはペネロペがフラメンコ歌手の歌い方、身のこなし方を数ヶ月間徹底的に研究し、体得してから撮影に臨んだというだけあって
実際に歌ってるような見事なクチパクシーンとなっているが、
アネモネの花をバックのこの画像を思わせる、情熱的でどこか哀しいタンゴのメロディと見事シンクロしている。
女として、母として、そして娘であったライムンダの想いの迸るシーンでした
キャッチコピーは、女たち、 流した血から、 花咲かす。
不幸だといって嘆いていないで、こころの故郷へ、母の胸へ―。そして―
立ち止まらない、責めない、ただ生きていく女たちの強さに圧倒されました!
製作国 スペイン
監督 ペドロ・アルモドバル
脚本 ペドロ・アルモドバル
音楽 アルベルト・イグレシアス
出演 ペネロペ・クルス/カルメン・マウラ/ ロラ・ドゥエニャス/ブランカ・ポルティージョ/ヨアンナ・コボ
カンヌ映画祭で最優秀脚本賞と最優秀女優賞を受賞した、ペドロ・アルモドバル監督の女性賛歌ともいえるヒューマンドラマ。
10代のころ母親を火事で失ったライムンダ(ペネロペ・クルス)は、失業中の夫と15歳の娘パウラ(ヨアンナ・コバ)のために日々忙しく働いていた。ある日、火事で死んだはずの母親が生きているといううわさを耳にする。そんな中、肉体関係を迫ってきた父親を、パウラが殺害してしまうトラブルが発生し……。(シネマトゥデイ)
これは不思議な感覚に陥ってしまう作品でした。
ただただ、女たちの強かさをみせつけられ、
有無を言わさずに納得させられたとでも言おうか・・・
オープニングの晴れて渇いた強風の中、まるで洗濯をするようにゴシゴシと墓を磨く女たち。
女たちは声高にお喋りし、みんな生命力に溢れて見える。
もう、既にここから日本のお墓参りとのあまりの違いに、距離を置いていた気がする。
物語はペネロペ演じる母娘と、彼女たちを取り巻く伯母と隣人によって綴られていく。
ライムンダの娘・パウラが事件を起こした時、彼女たちは当然のように行動を起こす。
この時、ライムンダは娘に言う「いい?殺したのは私よ。」躊躇は無いのだ。
震えたり、泣き喚く事も無い。ただ一生懸命、仕事をこなすように片付けて行く。
一方で、一人暮らしの伯母の葬儀から戻った姉のソーラ(ロラ・ドゥエニャス)も
死んだはずの母と再会し、ここでも小さな秘密が生まれていたけど・・・
こちらもどこか緊張感に欠け、ユーモラスに二人の女の秘密を共有する楽しささえ感じる。
観客が落ち着かなくなってくるのは、伯母の隣人アグスティナが死期を覚悟したあたりからではないだろうか?
観る側の心配をよそに、女たちのとった行動は、反応は予想をこえる。
この物語にオトコは登場しない。だから、幸いにもコロンボや古畑任三郎のような鼻の利く探偵も現れない。
なにしろ幽霊が目撃されていても不思議ではない土地なんだから・・・
ライムンダが、娘に聴かせる為にレストランで歌う『VOLVER(帰郷)』
これはペネロペがフラメンコ歌手の歌い方、身のこなし方を数ヶ月間徹底的に研究し、体得してから撮影に臨んだというだけあって
実際に歌ってるような見事なクチパクシーンとなっているが、
アネモネの花をバックのこの画像を思わせる、情熱的でどこか哀しいタンゴのメロディと見事シンクロしている。
女として、母として、そして娘であったライムンダの想いの迸るシーンでした
キャッチコピーは、女たち、 流した血から、 花咲かす。
不幸だといって嘆いていないで、こころの故郷へ、母の胸へ―。そして―
立ち止まらない、責めない、ただ生きていく女たちの強さに圧倒されました!
私も不思議な感覚を抱きながら鑑賞しました。
起こっている事は重大なのに、何故かユーモラスで・・・
それに、女性たちが何だか知らないけど魅力的でしたよね~
あの逞しさはやはりラテンの血なのでしょうか。
劇中に何度も交わされた挨拶のキスにはちょっとビックリでした。凄い音じゃありませんでしたか?
・・・とても真似出来ないですぅ~
この映画には、逆境に立ち向かい、
強く生き抜いている女性たちが描かれていましたよね
女性目線で観てしまうせいか、
やっている行為は犯罪であったとしても、
どこか憎めませんでした…
ペネロペも女優魂を発揮させる作品に出会えて、
嬉しかったでしょうね
間違いなく、彼女の代表作になった映画でした
コロンボや古畑が出てきちゃったら
すぐに解決されちゃうよね~(´▽`*)アハハ
アレもたまに解決しないでやってよ~。
って思わなくもなかったりするのだけど、
やっぱり同性だからかな?
そんな男どもに頼らず強くあろうとする
彼女達を応援せずにはいられませんでした。
内容的にも映像的にも観応えのある作品でしたね。
本来なら超ドロドロのドラマをここまでカラッと、
しかもエネルギーに満ち溢れた作品に
よくぞ仕上げたもんだなぁ~と感心してしまいました。
ペネロペの歌う(まね)『VOLVER(帰郷)』は良かったですね~
このシーンは涙腺決壊でしたよ~ぅ
母国スペイン語を話すペネロペの演技が素晴らしかった。
女は強し、母は更に強し!そして美しかったぁ~
赤を基調とした色彩がとても印象的で綺麗な映画でした。
うわ~、そんなキャッチコピーがあったんですね。
なんだかすごいな~(笑)
「流した血」って、本当に流していましたよね
いくらダメ男とはいえあんなコトしちゃっていいのかな~と思いつつ、
>女たちの強かさをみせつけられ、有無を言わさずに納得させられた
ハイ。
納得させられました
それにしても罪悪感の欠片もないのが可笑しいというか恐ろしいというか
ベネロペ・クルスがここまで存在感のある女優になるとは思いませんでした。これからどんどん肝っ玉かあさんになっていきそうですね。楽しみです。
今年もどうそよろしくお願いいたします~
>立ち止まらない、責めない、ただ生きていく女たちの強さに圧倒されました!
うんうん、この映画でなんか元気もらった気がします。
サスペンスでもあるけどコミカルで、よく計算されてる作品だよね。
イキイキしてるペネロペは最高の演技だったね!
そうですよね!
もともとオトコに頼ろうという女はいない土地柄だったのか(爆
女たちの力強さに圧倒されましたね!
血の赤は、なぜか生きて行く赤でしたし、血縁に繋がって行くところが
独特の表現だったように思いました。
挨拶のキスーーー
するほうも疲れちゃうだろうし、順番待つのもの大変~。
ホント、これやれって言われたらどーしましょ?
コメント、どうも有難うございます~♪
テクテクさんの仰る、カンヌの評価の傾向って、実は私も感じていました。
決着を見るラストの多いアメリカや、日本の映画とはやはり違いますよね。
カンヌで高評価~も、それほど私には魅力ではないです。
でも、日本の作品が評価されると素直に嬉しいんですが
ペネロペ作品はあまり観ていないんですよ~。とくに自国語のものは。
なのでとても新鮮でした。
「地下鉄に乗って」を思い出されましたか?私は「OUT」でした。。。
ドロドロ劇じゃないものが好み(佐野洋とか)なので
チャッチャと片付けられてほっとしたんですが、
やっぱり事件がどこからか綻びて露見する~って運びじゃないと
普通マズイですよね~
私も古畑には(←呼びすて)たまに追い詰めないでくれって思いましたが