きりこのささやき

江戸切子の製造販売店のささやき

職業に就くとは?

2006-01-12 10:15:15 | アート・文化

今日も天気が良く、寒さも和らいで過ごしやすそうな日ですね。
土、日は雨が降るとか。暖かくなり、雨も降って
周りの風邪をひいている人たちが楽になるといいですね。
恵のお湿りになりますように。

さて、先日、厚生労働省の「職業安定広報」という広報誌の取材がありました。
この仕事に就いたのは何故か。とか、やりがいや面白さ。厳しさ苦労。
ポリシー、子供達の体験学習を受け入れた動機、意義等。
そして若年者に対するアドバイス等を聞かれ、主人はいつものように
答えておりました。
最後に、主人がどんな仕事をしようと、
ある程度の我慢が必要だと言っておりました。
面白くない、自分に合わない、人間関係が嫌、きつい。と、
すぐに辞めてしまわずに、少し我慢して続けてみる。それから結論を
出してもいいのではないかとおばさんも思います。

今、熟年の職人と呼ばれている人々の中で、
好きで仕事に就いた人は、意外に少ないのではないでしょうか。
主人より上の世代の方のなかには、中卒で集団就職などで職人に
なった方もお出でです。自分の好み、向き不向き等は二の次だった。と
聞いた事があります。何がやりたいか、何が向いているか、
考えられるだけでも幸せなのです。
あまりに便利で、何もかもに恵まれているので、小さな幸せ、自由を
感じる事が出来ない、わからない、そんな若者達を私達親は
育ててしまったのかもしれません。

私も仕事に戻ります。今日は、出来上がったグラスの発送です。
工房からも、切子をする音が聞こえてきます。
まさか、このような仕事をするとは、若い頃には想像も
してませんでした。
今日も一日良い日でありますように。


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