きりこのささやき

江戸切子の製造販売店のささやき

花切子とは?

2010-09-09 11:16:18 | うんちく・小ネタ

#edokiriko #kameido

待ちきれなくてブログは秋に模様替えです。

ちょっと行き過ぎ?
でも、台風一過で今朝は涼しい朝でしたね。
少しずつ秋になっていくのでしょうね。

今までも何度か書いてきた事なのですが、
江戸切子には大きく分けていくつかの
種類があります。
一番顕著にわかるのは、幾何学的な切子と
花鳥風月等の具象的な花切子でしょうか。
この花切子を江戸切子だと思っていない
御客様が以外に多いのです。

同じ道具で同じ手で切子を施しますが、
特に単色の薄手の素材に適した浅彫りの切子です。
江戸切子の職人は、素材に合わせた、素材の良さを
引き出せる切子を江戸時代から実践してきたのでしょう。
寧ろ幾何学的な切子より手の動かし方が
難しかったり、可愛さ、可憐さ、流麗な形を、
感情、詩情を込めて切子する花切子は、
楽しさを追求した江戸切子の中の一つのシリーズ、ブランドです。
今現在も進行形技術です。

もっと時間を掛け精度を上げたグラビールと呼ばれる技法もあります。
花切子は早く、綺麗にやること、手の冴えを要求される仕事です。
価格以上の努力を職人達はしています。

手軽に江戸切子を楽しんでいただく事を考慮した切子です。

又、江戸切子の職人さん全てが花切子をやるわけでは
ありませんが、専門店として選択肢を多くし、
御客様に提供したくて花切子もやっています。
これは、全て職人としての店主の言葉です。
江戸切子の職人だからこそ言える事です。
今日の午後に中学生の体験学習がありますが、
まず始めに、花切子と、幾何模様の切子を、
同じ砥石で実演して見せます。
その砥石で子供達は体験をします。
子供達の「すごーい、面白い、楽しい」との歓声と共に・・・

ネコと音符(乙女の東京 甲斐みのり著に掲載)

Catgreen

Hosekiriko

麻の葉模様と競走馬

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東庵寄席のお知らせ | トップ | 新作のヒント »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

うんちく・小ネタ」カテゴリの最新記事