勇気をくれた音楽

ふとしたきっかけで、学生時代のバンドの音源が聴きたくなった。
家中を探して、ようやく見つけた。

１９８１年と記録されたオープンリールのテープ。
将来を夢見た高校時代のバンドを解散して一年余り、
当時組んだばかりの新メンバーで初めて本格的？なレコーディングをした時のもの。
みんな18～20歳の若者だ。

聞きながら懐かしさや様々な思いが重なり胸が熱くなった。

・へ～演奏うまいやん！バンドしている。
・うわ～俺歌へた～
・う～ん案外いい曲だ！
・こんなプログレみたいなこともやってたのか・・・。
・ふむふむ、今と比べて音も決して悪くない！むしろ良かったり・・・。

あの頃は多重録音なんてしてなかったし　一発録りの緊張感、
みんなの息遣いまでも聞こえてくるようだ。

試行錯誤でやり遂げた手作りの録音、
全ての手配をしてくれたインプットの山光さんにも感謝感謝。

ありがたいことに当時のメンバーともいまだ音楽で繋がっているのが何より嬉しい。

CDに焼くことも考えたけどやめた。
こんな貴重な音源は何年かに一度聞くくらいで充分だ。

最近何でもないことで少し凹んでいたけれど、気分が上がってきた。
思い出に浸っているだけではいけないけれど、小さな勇気をくれた音楽だった。