北村尚志のブログ

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終わること

2014年07月24日 | 尚志の日記
家に帰ると母がさびしそうにひとこと。

「私たちの三夜待が終わったよ。」

母は82歳、うちに嫁に来てからずっと続いていたご近所さん仲間との三夜待ち、

みんなが高齢になるにつれ、連れ合いが亡くなり、また一組減って・・・。

たった三組でやっていた三夜待も今日の宴会で、

「積立金だけが残って使うこともないから・・・」と返金され完了となったそうです。

いずれやって来ることだけど、さびしいでしょうね。

親たちの時代の「三夜待」・・・昔はいつもそれぞれの家でやっていましたね。

今ほどご馳走はなく、それでもお母さんが腕を振るった料理でもてなしていました。

まだ家庭にクルマがなかった頃、三夜待でバスを借りて唐津まで海水浴に行きました。

外食なんて贅沢だったころ、三夜待で佐賀に出来たばかりのレストランに連れて行ってもらい、

食べたカツカレーの味、皿までなめて怒られたこと今でも忘れません。

今のように個人主義ではなく、なんでもご近所さんと一緒に暮らしていた時代でした。

昭和の父ちゃん母ちゃんも 忙しい中いろいろと企画してくれてたんですね。

懐かしく、ありがたい限りです。

小さな出来事ですが、その寂しさは心に大きく響きました。
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