沖縄で行われていた「アルコール関連問題学会」に参加しました。これはアルコールおよびギャンブルなどの依存症とうつ、自殺との関係を学術的に報告する大規模な勉強会でした。
社会問題になっている自殺、うつ、には多くの場合、酒やギャンブル、薬物などが関係してしています。会場では様々な講義を選択して受けることが出来ます。現場のドクターの研究の大変興味深く聞くことが出来ました。
○例えば僕が選択した「ギャンブル依存」。
最近出来たマカオのカジノが本家ラスベガスの売り上げを抜き世界一になったそう、ちなみに売り上げは8400億円。それに対し日本のパチンコの売り上げは約24兆円。・・・・桁違いです。
確かに日本国中どんな小さな町でも数多くのパチンコ店があり、多くの人が興じています。そして依存、借金・・・うつ・・・といった図式だそう。
これが自殺に繋がったとしても、基本は自己責任だし、パチンコもこれだけ巨大産業になると簡単に「被害者」「加害者」と括ることは出来ません。
・・・・・・・・・・本当に難しいと思いました。
○講義の最後に「これからもっと怖いのはネットゲームの世界です。」と付け加えられました。
若者を中心とした全世界の人たちがネットゲームにハマる時間と労力の損失は、現実のお金の損失以上だということです。
知らず知らずのうちに世界が破滅に向かっている予感さえして大変怖いと思いました。
「精神保健」という分野が注目されてまだ10年余りということですが、単に人間の身体だけでなく目に見えない社会・経済との関わりも深く、これからの分野だと思いました。
いろんな意味で大変勉強になりました。
そのネットゲームは人を育てる種のゲームだったとか
一番大事な事は常識の解る人間を育てる事です