
久しぶりにスタジオボーカリストとしての仕事をしました。
これは北村尚志というキャラではなく、曲のコンセプトに合わせ歌をレコーディングする仕事です。
どんな曲にも対応できるように、頭の中を空っぽにしてスタジオ入り、今から歌う曲のことは何も知りません。
今日の仕事は某県の歌で公共の歌として後年に残る作品でした。
デモテープを何度も聞きイメージを作り、歌詞を噛みしめます。
初めて聴く曲ですが、全神経を集中し短時間で覚えます。
どこを伸ばし、どこをはねるかなど歌い方の確認をします。
スタジオでは自分を一切捨て、歌い方、声色などすべてプロデューサーの指示に従います。
ここまで30分、そしてボーカルブースに入ります。
ヘッドフォンごしにエンジニアからの細かい指示が入りますが、とにかく必死でイメージに近づけて歌います。
少しずつキャラを変えながら4テイク録ったところでOKが出ました。自分でも納得がいく出来です。
ここまで1時間、あとはエンジニアさんにお任せです。
スタジオでの仕事はいかにテンションを落とすことなく、迅速に行えるかにかかってきます。
こんなに早く終わることが出来るのも、優秀なスタッフのおかげです。
1ヵ月後はCDも出来上がり多くの人の耳に届くことでしょう。歌い手冥利につきます。
それにしても短時間で全神経を集中したので疲れました。
1曲に何ヶ月も掛かって歌いこんで、それでもうまくいかない作品もありますが、今回のような仕事もありなのです。
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