北村尚志のブログ

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ビンテージシンセ

2006年08月28日 | 尚志の音楽話

某テレビ局の地デジキャラクターCMの効果音をつける仕事をした。「歩く」「飛ぶ」「笑う」などキャラの動きに合わせシンセサイザーで擬音を作っていくのだ。出来上がったCMだけを見ていると何も気づかないけれど実はいろいろ考えて作られているものだ。

シンプルなアニメーションに複雑な音はいらない。 けれど最近のシンセは実に豪華版で複雑な音は得意でも単純な音が出ないのだ。 そこで30年近く前のアナログシンセの登場となる。写真は「ムーグシンセサイザー」大学時代に少々無理して買ったもの。「プヨンプヨン」「ピコピコ」「ジョワー」などなど初めてシンセを買った日を思い出しながらあれこれやってみた。 こんな仕事でもない限り滅多に電源を入れることもないこの楽器、「シンプルやな~。でも味わい深いな~。」 なんといっても最近のものと比べてデザインがカッコイイ!木のフレームが渋い! 創作意欲がわく!

最近のシンセは複雑極まりなく、音を作るというよりは何千種類もある音の雛形から選ぶという方法をとるようになっている。 実に便利だけど実に面白くない。 あらゆることが出来そうで 実は出来ない。

シンセサイザーという楽器は30年前は未来を予感させる楽器だった。でも結局は人間的な作業にかなうものはない。

「温故知新や!」  それにしても俺って古い人間でしょうかねぇ

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