きたネット★環境情報Blog

北海道の環境を守り育てる活動を支援する、「北海道市民環境ネットワーク」事務局から、北海道の環境活動情報を発信しています。

欧州エコツアー2005の報告(2)後木さんから

2005-12-15 | 会員の方からのおたより


ホテルフロント横にあるエネルギーメーター。
「私たちによる環境保護」と縦書き。
上から、太陽光発電による現在の発電量320w、累積発電量35547kw時、CO2削減量26259kg。風力発電と水力発電による電力も使っています。



ホテル玄関。落ち着いた、高級なホテルでした。



ホテル向かいの公園。ベンチでのんびりと休めて、緑が気持ち良いところでした。



フライブルク1日目の午後、列車で1時間ほどのスイス・バーゼルにも行ってきました。
バーゼル市役所。
フライブルクのモデルとなった街で、自動車の通行禁止地区が大きく、路面電車が頻繁に行き交い、歩行者優先の交通=歩行者に道を譲らない車は罰金なので、道を渡るときは必ず止まってくれました。
駅の自然食品スーパーにあった、カップヌードルは日本のものとカップの材質が違い、発泡スチロールではなく、樹脂?でした。



フライブルクの工業高校。
太陽光発電や太陽熱温水器の実験施設。
自然エネルギーは必修とのことでした。
ドイツでは「自然エネルギーは少々高くても将来のために使う。」という意識が高いとのことでした。



電気自動車充電スタンド。

欧州エコツアー2005の報告(1)後木さんから

2005-12-15 | 会員の方からのおたより
きたネット個人会員の後木一哉さんが、9月26日から10月3日、南ドイツ、スイス、フランスのエコツアーに参加し、その報告と写真を送ってくれました。
何回かにわけて紹介いたします。

----

欧州エコツアー2005の報告(1) 

9月26日から10月3日まで、6泊と機中1箔で南ドイツ、スイス、フランスの
エコツアーに参加してきました。
ツアーのコーディネートは宮崎のエコロジストで地球のスライドショーを世界で続け
ている、松本英揮さん。







ドイツ南部フライブルク駅のごみ箱です。
三角柱の形で、レストミュール=分別後の残ったごみ、グラス=ガラス、パピエル=
紙のここでは3種類。
写真を使っているのが分かりやすいと思いました。



ドイツの環境首都フライブルク世界一(※1)のエコホテル、ビクトリアの屋上太陽光発電。
この地域はドイツで最も太陽の光に恵まれた土地です。
容量は7.6kwで、年間だいたい7000kw時の発電をします。
これはホテルの年間消費電力の約3.3%。
ホテルが出資した風力発電機がエッセンハイムにあり、年間約10万kw時の発電があります。
また、エコ電力を少しの割増料金(※2)で電力会社から買っています。
2003年に再生可能電力100%使用となりました。

※1 2000年に受賞。
※2 ビクトリアの場合はわかりませんが、ドイツの全国展開している評判の良い新エネが5~10%割高。



ホテル地下の木質ペレットボイラー。
2002年に石油集中暖房給湯システムから交代しました。
300kw。
年間5万リットルの石油を節約。
硫黄酸化物など、石油利用と輸送に伴う環境汚染を防ぎます。



木質ペレットは地域の黒い森の持続可能な資源。
製材所から出る切りくずを圧縮成形してつくります。
黒い森では持続的な林業が営まれていて、地球温暖化に影響しません。



木質エネルギー:成長とCO2ニュートラルの図。
~過剰なCO2排出は地球温暖化の主原因であり、(私たちには)世界的な気候変動に対する責任がある。
とあります。



ボイラーの図。
エネ電力会社と大手電力会社とを比べると、新エネが5~10%割高。