2024.05.4
ロシア軍が複数方面で前進し、オチェレティネとアルハンヘルズケを占領
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-advance-on-multiple-fronts-and-occupy-oceretine-and-arkhanherzke/
ドネツク州オチェレティネOcheretyne強襲作戦から始まったロシア軍のアウデイーイウカ戦線北部攻撃は、(ロシア軍にとって)順調に進展しています。
ロシア軍がこれまでに奪った拠点。
※オチェレティネOcheretyne
①その南部(市街郊外西)
ノボバフムテイフカNovobakhmutivka、
ソロヴィオーヴェSoloviove
ベルデイチBerdychi
セメニフカSemenivka
②その北=ルートT-0511の北
(イ)ノボカリノベNovokalynove~ケラミックKeramik~今回制圧アルハンヘルヅケArkhanhel's'ke
(ロ)オチェレティネOcheretyne~北西のノヴォオレクサンドリウカNovooleksandrivka(攻撃中)
航空万能論の作成する戦況略図を見ると良く分かります。
①のアウデイーウカ市街西側は、主にウクライナ軍の主力の防衛部隊を西に遠ざけてから、追撃の動きは今のところ見られません。市街西側の緩衝地帯を確保して防衛ラインを構築中ではないか・と思います。
ドネツク州のロシア軍にとっての最重要拠点と思われるアウデイーウカ市街の防衛を確実にする動きだと思います。
②の北方向は、積極的に進撃しています。
(イ)と(ロ)の攻撃は、ウクライナ側DEEP STATEが去年の暮れから警告している方向に行われています。
次の目標は、現在攻撃中のノヴォオレクサンドリウカNovooleksandrivkaとこれから攻撃するであろうアルハンヘルヅケArkhanhel's'ke北のカリノヴェKalynoveだと思います。
目指す方向は、ウクライナ側DEEP STATEが警告する矢印の方向だと思います。
つまり、これは軍事的知識とウクライナ紛争の流れとウクライナの地理を知るものなら誰でも推測出来ることのようです。
「ウクライナの参謀本部が、それを予測していたか❓
準備をしてきたか❓」
その有無が今後、問われることになります。
※参考
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/ffb8ee94404f598f9611e40ad331c180
オチェレティネが陥落し、チャシブ・ヤールとコンスタンチノフカが陥落するとどうなるか❓(兵站を失う)<ウクライナ紛争2024.05.05
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/08ee3c4ae32284ca007f414efbb59800
この日記に概略を書きました。
ロシア軍が意図したであろう作戦の通りに現在、進行中のように見えます。
オチェレティネOcheretyneからのロシア軍の進撃具合を見ると、ドネツク州で一番ウクライナ軍の拠点が少なく集落も少ないのがこのエリアです。
他のエリアは、結構ウクライナ軍の軍事拠点があり塹壕戦になってロシア軍は徐々に進撃しています。そのスピードは遅々たるものです。
このエリアでは、キロメートルの単位で進撃します。おそらくロシア軍が本格的にアウデイーイウカ攻略に取り掛かった2023年の3月ごろから、ロシア軍が予定していた大きな作戦計画の一環だろうと思います。
もちろん大きな作戦計画は多方面に渡ります。
この付近だけでもバフムト戦線、アウデイーウカ戦線、マリンカMar'inka戦線と3方面あります。
このうちの最も優先的な攻撃目標が、今分かってみるとアウデイーウカ戦線でした。
アウデイーウカ戦線は、前線を完全に突破しましたからロシア軍の大成功と言えます。
後はロシア軍が予定している地点まで進撃するだけです。
ウクライナ軍は、ロシア軍の進撃を遅らせることは出来ても防ぐことは、今となっては無理なように見えます。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27