「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

クルスク侵攻作戦が、どれほどドネツクに不利益を与えたか❓<ウクライナ紛争2024/09/07

2024-09-07 19:46:05 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

航空万能論2024年6月22日略図
2024.06.22
ロシア軍がホルリウカ方面の支配地域を拡大、シュミー集落を占領
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-expand-their-area-of-control-towards-horlivka-occupying-the-village-of-shumi/

この時期のロシア軍は、トレツクТорецьк~ニューヨルクNiu-York方面では、やっとドゥルジバDruzhbaとピヴニチネPivnichneの郊外を制圧して市街地に接近しつつあるところです。
ニューヨルクNiu-Yorkでは、全く動いていません。

ポクロウシクPokrovsk戦線では、まだ大きな貯水池(カルリブスケ貯水池)の東側でウクライナ軍を攻撃中です。
オチェレティネOcheretyneの西のウクライナ軍の要塞のソキルSokilの周囲を攻撃しています。
ノボセレフカ・ペルシャNovoselivka Pershaは、まだ余裕でウクライナ軍が支配しています。

つまり、この時点でウクライナ参謀本部が急いで増援部隊を送り込んで防御を強化すれば十分、ロシア軍の進撃を阻止することは可能だったと思います。
そうすれば、トレツクТорецьк~ニューヨルクNiu-York方面は、まだウクライナ軍が支配していた可能性が高いと思います。

ポクロウシクPokrovsk戦線は、大きな貯水池(カルリブスケ貯水池)の東側の防衛ラインでロシア軍を支えることが出来たと思います。

9月6日の戦況略図
2024.09.6
ロシア軍がチャシブ・ヤールで前進、ポクロウシク方面でもヒルニクに急接近
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-advance-on-chasyb-yar-approaching-hirnik-in-the-pokrovsk-region/

4枚目トレツクТорецьк~ニューヨルクNiu-York
5枚目ポクロウシクPokrovsk戦線

ここは、拠点があり塹壕があり陣地があるエリアです。
そのエリアをたった2か月と10日程度で、これほどロシア軍が進撃してしまいました。
この時期がウクライナ軍が、これらの戦場から精鋭部隊を引き抜きクルスク侵攻部隊を編成していたころです。同時にクルスク侵攻部隊を優先して砲弾やミサイル、ドローンの東部戦線への供給を絞りました。

この動きを見てロシア軍が一気に攻勢をかけて前進を始めました。
その結果、このエリアでは前線崩壊が起きました。
到底、塹壕戦ではあり得ない速度でロシア軍が進撃しました。
特にポクロウシクPokrovsk戦線は距離が長い分圧倒的な速度でした。

今は、ポクロウシクPokrovskから10km以内に迫り予備砲撃中です。ルートE-50の南側を現在、攻撃中です。

このような進撃は、普通あり得ません。
6月の時点では私は、仮にポクロウシクPokrovskにロシア軍が迫るとしても年末か年はじめだろうと推測していました。過去日記にそれを書きました。
たった2か月くらいでそれが現実化しました。
戦況を見ている者としては、信じられない思いで毎日のロシア軍の進撃ぶりに目を剥いていました。

ウクライナ参謀本部の無謀なクルスク侵攻作戦の反作用として、このようなドネツク州でのウクライナ軍の前線崩壊を引き起こしました。

※略図の6枚目
前線崩壊は、ドネツク南部でも起きました。
ウーレダーVuhledarの南のパヴリウカPavlivkaにいたロシア軍は、その西のプレチステイフカPrechystivkaに進撃し制圧しました。ここは8日で10km進撃しているそうです。
更には、プレチステイフカPrechystivkaの西7km位西まで戦闘エリアが広がっています。
その西の拠点であるヴェリカ・ノボシルカVelyka Novosilkaを目指して進撃中です。

※これらが、ウクライナ参謀本部の無謀なクルスク侵攻作戦が招き寄せた結果です。
実質的には、中部ドネツクと南部ドネツクを放棄したと言えます。

それをシルスキーとゼレンスキーは、以下のように強弁しています。まあ、大失敗でした!とは、言えないでしょうけれど・・・
個人的には、これがウクライナの敗北の直接の原因になると思います。私の推測では、今後急速に戦況が悪化していくと思います。

2024.09.6
シルスキー総司令官、ポクロウシク方面で敵の前進を食い止めること成功
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/general-shirsky-succeeds-in-halting-the-enemys-advance-in-the-pokrovsk-area/

何のためにこんな馬鹿げた作戦を考えだしたのか❓
ゼレンスキーの人気取りと支持率アップのためでしょうね❓
この戦争の直接の原因を作ったのはゼレンスキーです。
それは、支持率低下に喘いでいたゼレンスキーが大統領選の再選を目的に支持率回復のためにしたのだろうと思います。
そして2022年4月停戦合意が出来た時、それを蹴って戦争を激化させたのもゼレンスキーです。
おそらく敗戦の原因を作るのもゼレンスキーです。

「この戦争はクリミアで始まりクリミアで終わる」
⇒この戦争はゼレンスキーで始まりゼレンスキーで終わる

「ゼレンスキーのゼレンスキーによるゼレンスキーのための戦争」とも言えると思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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