「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ガザ停戦合意が成立した模様、ウクライナは❓<2025・01・16

2025-01-16 19:22:51 | アフリカと中東

ロイター 2025年1月16日午前 2:52
『イスラエルとハマス、ガザ停戦で合意 第1段階は人質33人解放へ=当局者』
https://jp.reuters.com/world/us/7OKSYWSNF5KO3LGJ2UMIXSCP4M-2025-01-15/

15か月に及ぶ戦闘の末、やっと停戦合意が成立したようです。
大勢のガザ市民が戦争の犠牲となり亡くなりました。
今は、どちらが良いの悪いのは言いません。
やっと市民の虐殺が終わって心底ほっとしています。
泣き叫ぶ市民の顔は、余りにも痛ましすぎます。


※ハマスが妥協した経緯は、こんな事情のようです。
シリア革命、それに伴うヒズボラの弱体化、イランのレバノンへの影響力の低下、イスラエルとの戦争でヒズボラの弱体化したなどがハマスの孤立と弱体化に繋がったようです。レバノンからの補給がなければ日干しになるしかありません。
最後の留目は、トランプ次期大統領です。
【トランプ氏は、今月20日の大統領就任までにハマスが人質を解放しなければ「地獄を見る」と繰り返し警告した。】
地獄を見る意味は、イスラエルに更に武器供与して徹底的にハマスを撲滅させると言うことでしょうね❓
(バイデンさんはイスラエルをけしかけたり、オロオロするばかりで何もしませんでした。)

時事通信 2025年01月16日10時20分
『弱体化し孤立したハマス トランプ氏の「デッドライン」前に妥結』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025011600243&g=int

(2)ウクライナ紛争
イスラエルとハマスは、互いに相手を憎みぬいています。双方が相手を皆殺しにしたいでしょう。
しかし、カタールやエジプトが停戦の仲介を続けてきました。
双方も代表を送り交渉を続けてきました。
その結果として停戦が実現しました。

ウクライナ紛争では、ウクライナは法律を作り停戦交渉を禁じています。
だからウクライナ国内からは停戦の交渉すらできません。ウクライナ側が、と言うよりゼレンスキーが停戦を拒否してきました。
ゼレンスキーは、2022年4月にトルコの仲介で合意に達した停戦を反故にして戦争を続行した経緯があります。
ゼレンスキーが大統領である限り、停戦は難しいでしょうね。

ロイター 2025年1月15日
『ウクライナ和平「就任初日」公約は誇張、トランプ氏側近が認める』
https://jp.reuters.com/world/ukraine/MAMCXAR25ZKYLLSDBZNHMEROLI-2025-01-15/

トランプ氏は、すぐに停戦交渉に取り掛かるつもりだったようです。実際、ウクライナ特使が1月10日ごろキエフを訪問する予定でした。その予定が、直前でキャンセルされ大統領就任式後、期日未定で延期されました。
トランプ氏も「最低でも6か月は時間が欲しい」と言うように発言が変わりました。

<トランプ氏側近の今回の発言>
「ウクライナ戦争についてトランプ氏と話し合ったこの側近はロイターに対し、解決には何カ月もかかると考えており、就任初日の公約は選挙運動時の誇大な表現だったほか、紛争解決の難しさに対する認識の欠如などが組み合わさったものだと説明した。」

政権移行に合わせてアメリカ政府やアメリカ軍の機密事項の伝達がなされていたと思います。その情報を得て検討した結果、即時停戦は到底不可能だと分かったのだろうともいます。
それを、側近が正式に説明しました。

もっとも、その後(別日記で書いた通り)トランプ側からキエフ政府に対して次期アメリカ政府の要望が伝えられています。相当、ウクライナにとって厳しい内容です。(要望と言うより命令と言うべきでしょうね❓)

常識的に考えても、現在優勢で戦況が推移しているロシアは停戦に応じる必要は、ありません。そのまま戦争を継続すれば、やがてウクライナはロシアの条件で停戦を受け入れるか、最後まで戦争を継続して無条件降伏に追い込まれるか・どちらかです。

ゼレンスキーは、パリでフランスのマクロン大統領を交えてトランプ氏と三者会談しています。そこで結構、ホラを吹いたのでしょうね。ゼレンスキーが、噓つきだと知らないトランプ氏は、その時ゼレンスキーに聞いた話を本当だと思っていたのだろうと思います。想像するに「戦況は互角でロシアも困っている」と言うようなことを吹き込んだのだろうと思います。
それが、まるきりのウソだと分かって最初から、やり直しと言うことだろうと思います。

トランプ氏もゼレンスキーの人間性が、よく分かったと思います。
そのような訳で、停戦仲介は中期的なスタンスで臨むとともにウクライナに厳しい条件を付けたのだろうと思います。
その条件は・・・
「前線を安定させろ!」
ロシア軍の進撃を止めて膠着状態に持ち込まない限り、トランプ氏が停戦の仲介に乗り出すことはないと思います。

さすがに、武器や資金供与をいきなり切ることはしませんでした。しかし、前線を安定させることが出来なければ、推定6か月後くらいには、武器供与や資金供与を削減する話は出てくるかもしれません。
ゼレンスキーが課題達成のために与えられた期間は、そんな程度だろうと思います。

だから、書いた通りトランプ氏がプーチン氏との会談を望むのは、あくまでロシアとアメリカの外交回復と関係改善のためだろうと思います。ウクライナの話は出るかもしれませんが、精々ロシア側の要望(または条件)を聞く程度だろうと思います。
まあ、何というのかゼレンスキーは、バイデンさんが3年近く甘やかし続けてきたので、自分の思うとおりになると誤解しているのでしょうね❓

と言うわけでウクライナ紛争の方は、停戦は大分先になりそうです。
夏場過ぎには、ほっておいてもウクライナの継戦能力が、なくなるかもしれません。
それを考えてもトランプ氏は、急ぐ必要はない訳です。
トランプ氏は、ウクライナが勝っても負けても大した気にしないと思います。
理由は、バイデンさんの戦争だからです。


※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8e2281cde3859a8659b62d9f1680c9d2


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