AFPBB
2024年11月28日
『スロバキア首相、プーチン氏の招待受諾 第2次大戦の戦勝祝典出席へ』
https://www.afpbb.com/articles/-/3551186
スロバキアのロベルト・フィツオ首相は気骨の政治家です。
2023年秋の総選挙で、親ロシア・ウクライナ支援反対を選挙公約に総選挙で勝利して首相に就任しました。
2024年5月15日、暗殺犯に銃撃され重傷を負いました。
犯行は政治的な動機によるものですが、背後関係はいまだ明らかにされていません。
では、なぜフィツオ氏が首相に当選できたのか❓
ここには、ウクライナ紛争に対するスロバキア国民の認識があります。
2023年3月頃だと思いますが、スロバキア国内で実施された世論調査が記事になっていました。私の過去記事を探せば、どこかにあります。
記憶で書きますので正確ではありませんが、ウクライナ紛争に関してだれに責任があるかと言う問いに対する答えです。
ロシア40%
NATO38%(または36%)
ウクライナ16%
スロバキアでは、日本のようにメデイアは政府が統制していません。そして隣国のウクライナのことは、スロバキア国民はよく知っていると思います。政治的混乱や2014年クーデターの経緯も理解していると思います。
隣国のスロバキア国民からすると、関係者全員悪いと考えていることになります。ウクライナですら16%程度悪いと考えています。今なら、この比率はもっと高いかもしれません。
これが、スロバキア国民が総選挙でフィツオ氏を選んだ大きな理由です。
フィツオ氏のロシア訪問の決定は、選挙公約の実行にすぎません。ここに来てプーチン氏の招待受諾を決めたのは、やはり戦況が明らかにロシア有利になったからです。
ここまでくれば、EUに気兼ねする必要はない・と言う判断でしょう。
旧ソ連時代、鉄のカーテンの不幸な時代は、ありました。
しかし、ソ連がナチス・ドイツと激戦を繰り広げナチス・ドイツの魔手から東ヨーロッパを守ったのも歴史的事実です。
ロシアの戦勝記念日は、ナチス・ドイツに勝利した記念すべき祝日です。
それを忘れていない東ヨーロッパ市民も沢山いると言うことでしょう。
セルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領もこれに先立ち、戦勝記念日のロシア訪問を表明しています。
ハンガリーのオルバン首相は最初から一貫して和平とロシア支持を表明してきました。
トランプ氏の大統領当選を受けて、やっと東ヨーロッパの良識派の政治家が、自分の意思を表明し始めました。
大変、良いことだと思います。
ヨーロッパ市民でウクライナ戦争の継続に賛成な人は、少数派だと思います。各国政府が、カチンコチンのウクライナ支持で凝り固まっているだけです。
一般の市民は、戦争のために不利益をこうむったりしわ寄せを受けていると思います。
大体、主要国では軒並み政権与党が選挙で敗北しています。それが民意だと思います。
現在の西側政府の多くは、民意を無視した独裁政府です。
「民主主義を守るため!」
の金看板は、「嘘偽り」であることが分かると思います。
ハンガリーのオルバン首相は、強烈な皮肉をかましています。
AFPBB
2024年11月23日
『ハンガリー首相、ネタニヤフ氏を招待 ICC逮捕状を無視』
https://www.afpbb.com/articles/-/3550416
プーチン氏にも逮捕状が出ています。
ネタニヤフ氏が問題なければ、プーチン氏など「何の問題もないだろ!」と言うわけです。
西側は、モンゴルがプーチン氏の逮捕状を無視したことをかなり批判していました。
記事
https://www.asahi.com/articles/ASSBS72WRSBSUHBI03SM.html
まだ、おまけがあります。
AFPBB
2024年11月28日
『ICC逮捕状のネタニヤフ氏は「免責」対象 フランスが見解表明』
https://www.afpbb.com/articles/-/3551176
ガザで一般市民の大量虐殺を命令したネタニヤフ氏は免責対象だそうです。
プーチン氏の場合は、ウクライナの一般市民の虐殺が足りないから免責対象にならないようです。
凄く、不思議でないですか❓
(NATOの味方は免責、NATOの敵は逮捕。随分、立派なICCの逮捕状です)