「北の山・じろう」日記

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ベラルーシで来年1月、大統領選挙、ルカシェンコが出馬表明と北朝鮮のロシア派遣<2024/10/24

2025-01-10 21:56:48 | ヨーロッパ

産経新聞
2024/10/23
『ベラルーシのルカシェンコ大統領が7選出馬表明 在位30年、来年1月大統領選』

https://www.sankei.com/article/20241023-JYFBLFFBTRMBHC6AWBTF4WLRRY/

※産経新聞の引用が多いのは、特に国際関係の記事が多いからです。共同通信の記事を、そのまま転載しているケースが多く、他のネット版では出てこない記事が多いためです。産経新聞の報道姿勢に賛成しているわけでは、ありません。

※以下、日記本文
欧州最後の独裁者と言われているルカシェンコですが、ソ連崩壊後独立したベラルーシの独立を守るために様々な努力をしてきたことは、特に西側からは全く評価されません。
独立を守ると言うことは、西側からの内政干渉を排除し、ロシアからの内政干渉も排除すると言うことです。
そんなに簡単なことでは、ありません。
ジョージアもウクライナも戦争に巻き込まれました。
モルドバは、内戦にはなりませんが親EU派と親ロシア派が鬩ぎ合って、政情は不安定で国内は貧しいままです。

ベラルーシは、一時期はロシアが政治統合を強く迫っていました。ウクライナが欧米の傀儡化されたのを見て、ベラルーシを取り込もうとしました。
ルカシェンコは、これを婉曲にしかし断固として拒否しました。ロシア国境にベラルーシ軍を展開させたことさえあります。
2020年8月の大統領選では、当選確定後に反政府派(チハノフスカヤのグループ)が、ほぼ暴動と言える反政府活動を展開しました。
ルカシェンコは、内乱の危機を乗り切るためロシア軍の派兵を求め、何とか危機を乗り越えました。
その後、ルカシェンコは二股膏薬は無理だと悟りロシア支持の立場を鮮明にして、今に至ります。
ロシアの同盟国の立場を明確にすることにより、ロシアに飲み込まれることを巧妙に回避しました。

と言うように独立を守ることさえ、このような苦労があります。

チハノフスカヤの政治グループが権力を握れば、ベラルーシは、EUの傀儡になるでしょう。EUの傀儡になればロシアとの対決は不可避です。

ともあれ大統領選の実施が、(以前から決まっていたのかもしれませんが)急に政治日程に上がってきました。
最初はルカシェンコは出馬を明確にしませんでしたが、結局出馬することを表明しました。

その次を誰にするかで意見がまとまらないのでしょうね。
ベラルーシも国難の一歩手前にいます。
巧妙にウクライナ紛争に巻き込まれるのを回避していますが、もしポーランドが単独で紛争に参加すれば、ベラルーシは確実に紛争に巻き込まれるでしょう。
そんな微妙で危険な国際政治の中で大統領を務められるのは、ルカシェンコしかいないのも事実だと思います。

ルカシェンコは、以下の発言をしています。
ロイター
2024年10月24日
『ウクライナへの外国軍の派遣、紛争を激化させる=ベラルーシ大統領』

当然ながら、ロシアに派兵された北朝鮮軍を指しています。北朝鮮軍を紛争に介入させるな・と言う牽制です。
紛争が多国間に拡大すれば、確実にベラルーシは紛争に巻き込まれます。
だからベラルーシとしても紛争は、2国間に留めておきたい思惑が強いです。

北朝鮮がロシアに派兵したのは、やはりロシアも兵力が不足しているのでしょうね。これまでは募兵で賄ってきましたが、募兵も難しくなりつつあるのだろうと思います。

もっとも北朝鮮軍が、どこに配備されるかは不明です。
おそらく後方支援の役割を担うのだろうと思いますが、念のためルカシェンコは、くぎを刺したと言うことだろうと思います。

BRICSの会合も開かれていますから、その中で中国やインドも(他の国も)北朝鮮軍の参戦には反対していると思います。

直接戦争している当事国は、もちろん大変ですが国境を接する周辺国も大変です。
しかし、西側の方に戦争拡大を意図していると思われる国が多いのも不可解なところです。
ポーランドやリトアニアなどアメリカの衛星国です。
イギリスも何とか戦争を継続させようとしています。

 

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項目「ヨーロッパ」の目次②
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