「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

イランがアルメニア・アゼルの和平協議を主催(欧米のメデイアの偏りと捏造)<2023年10月

2023-10-25 19:08:49 | ロシアと周辺国

もう1年以上、ウクライナ紛争を中心に時事日記を書いてきました。そうすると段々視野が広がります。これまで見えなかった事が見え始めます。
我々は西側のメデイアを通して外国のことを知ることが多いです。日本のメデイアの海外記事は、欧米のメデイアの記事を転載しているケースが多いからです。

そうして見ていると欧米のメデイアにもかなり偏向報道があり時には、意図的にミスリード情報を流します。中にはプロパガンダを拡散している場合もあります。

イスラエルとハマスのケースも相当ひどいです。
一番ひどいのがアルメニアとアゼルバイジャンの紛争です。これは、捏造のような記事のオンパレードです。つまり一方的にアゼルバイジャンを悪者に仕立て上げようとします。現実にはアルメニアが30年以上アゼルバイジャン領に侵略戦争をしてきた訳であり、アルメニアが明確に悪いと言えます。アゼルバイジャンは侵略された被害者であるのに欧米では、悪者にされています。
こんな事は、インターネットで情報を探せば簡単にわかることです。それなのに捏造情報を垂れ流して拡散するのです。悪質でしょう?報道における中立や公平は皆無です。

そのようなケースの一つにイランがあります。アメリカを中心に欧米のメデイアのイランに関する報道は、極悪国家でしょう。それほど、イランが悪いのかと言えば大した悪いことは、していません。徹底的に反アメリカ外交を貫いているだけです。
つまり、アメリカに逆らうから極悪だと言っているに過ぎません。ここにも偏向報道と事実の捏造があります。

このような事例は、見渡すと沢山あります。特に海外の情報はメデイアの記事を鵜吞みにせず、自分で簡単に調べてみることをお勧めします。インターネットで検索すればオープンソースの情報で簡単に分かる偏向や捏造を見ると思います。
※全部がそうだと言っているのではありません。

さて30年以上の長きに及んだアルメニア・アゼルバイジャン紛争も、やっと終結しました。
これを、仲介したのはロシアです。ロシアはアルメニアにテコ入れしてきましたが、流石にこれ以上は無理と判断したようで、停戦の仲介に動き両国が受け入れて停戦が成立しました。停戦が成立せずアルメニア系武装勢力が最後まで抵抗すれば、更に万人単位の犠牲者が出ていたと思います。

『アルメニア側、ロシアの停戦案を受け入れ ナゴルノ・カラバフでアゼルバイジャンが「対テロ作戦」』
2023.09.21 Thu posted at 08:30 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35209326.html

停戦は成立しました。アルメニアへの移動を希望するナゴルノ・カラバフ地区のアルメニア系住民には移動の自由と安全が保障されました。ほとんど逃げ出したのは、アルメニアの事前のプロパガンダが行き渡っていたからです。
「残ればアゼルバイジャンに惨殺される!」
アゼルバイジャン政府は、アゼルバイジャン国民として留まるなら権利と安全を保障すると言っています。だから残留を希望する住民は、アゼルバイジャン国民として生活するには何の問題もなかったと思います。

まあそれはそれとして停戦は成立しましたが戦後の様々な交渉や取り決めは、まだ全然手が付いていません。和平交渉をしなければ、なりません。

フランスを中心とするEUが交渉を仲介しようとしました。あっさり、アゼルバイジャンが蹴ってボツ!になりました。
『アゼル大統領、EU・アルメニアとの協議見送り 仏に不快感』
2023年10月4日午後 11:12 GMT+919日前更新
https://jp.reuters.com/world/europe/5BZD6OX2RVNRFBKRHT27YCJWLI-2023-10-04/

この和平交渉を仲介できる国が実はありません。
ロシア・アルメニアが拒絶。アメリカかEU・既にお断り。
トルコ・アルメニアが拒絶。
どこもダメです。どっちかから、お断りが来ます。
そこで地域の大国であるイランが仲介に動きました。
『イラン、アルメニア・アゼル外相による和平協議を23日主催へ』
2023年10月23日午前 9:38 GMT+94時間前更新
https://jp.reuters.com/world/security/CJWFE4PDCZIYJA45G5PMOQDEPY-2023-10-23/

これですぐ和平がまとまるかは分かりません。しかし、話し合いは始まります。やっと和平のスタート地点に立てました。

※ロシアが停戦を仲介しました。
イランが、和平交渉の話し合いを仲介しました。

アメリカも西ヨーロッパの大国もいません。
どっちも仲介は不可能です。
アメリカとNATOは良い国のはずなのにはじき出されました。
極悪のはずのロシアとイランが、停戦と和平に関与しています。

つまり、これを見ると相当嘘が有ることが分るでしょう?
ロシアとイランが本当の極悪なら仲介などできるはずがありません。アメリカとNATOは良い国なら仲介できるはずです。

アメリカとNATOが言っている悪い国は?
単にアメリカやNATOの言うことを聞かない国であることが分かると思います。たったそれだけの事で悪者にされている国は結構たくさんあります。

アメリカとNATOの言うことを聞く国と必要な国は、良い国にするわけです。

究極のアメリカとNATOの身勝手を正しいと思い込んでいるケースは、結構あります。

アフガン・イラク・リビア・シリア。
アメリカとNATOに戦争を仕掛けられたり軍事介入されて国をぐちゃぐちゃに破壊されました。多くの人々が死にました。
その理由は、アメリカとNATOの言うことを聞かなかっただけの事が理由です。
そして?
イラク・リビア・シリア
全部、偶然にもイスラエルの敵国です。
まあ?単なる偶然なんでしょうね?

分かりましたね。国際情報は、自分で調べて考えなければダメです。知らないうちにアメリカとNATOに洗脳されているケースが多いです。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。