※ベラルーシ国境方面のウクライナ軍12万人が移動した情報はありません。やや膨らませて面白く書きました。
2024.08.22
①侵攻910日目、ウクライナ軍がロシア領クルスク州のコレネヴォに迫る
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-910th-day-of-the-invasion-ukrainian-forces-approach-korenev-in-russias-kursk-oblast/
正式に公表され数字はありませんし、概算の推計もありません。軍事機密として秘匿されています。
その一部
Forbes
②https://forbesjapan.com/articles/detail/73109
https://forbesjapan.com/articles/detail/73062
『空挺軍部隊の増援により、ウクライナ軍のクルスク侵攻部隊は6個旅団の一部かすべてと、2個独立大隊、支援するドローン部隊や砲兵部隊、偵察部隊、特殊部隊という構成になったようだ。総勢1万5000人近くかもしれない。』
これが現在、クルクス州内でロシア軍を攻撃している部隊の主力だと思います。
しかし①の航空万能論の略図を見ると、現在ウクライナ軍が占領しているライトブルーで示されているエリアの西のグルシコフスキー地区を、ウクライナ軍は外側のウクライナ領から一部攻撃しています。
グルシコフスキー地区まで占領地を拡大して現在の占領地と連結する狙いなのかもしれません。
そうなると②の記事の総勢1万5000人程度では、全然足りません。
ここでベラルーシの話が出てきます。
『ウクライナがベラルーシの国境近くに12万人の兵力を配置&クルスク戦線<ウクライナ紛争2024/08/19』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/5ad944528b6cab20dc8a1cee992522a7
ベラルーシのルカシェンコ大統領の話では、ベラルーシ国境沿いにウクライナ軍は12万人の兵力を配置していると主張しています。
それが事実なら首都キエフの北方にウクライナ軍の部隊が展開していると思います。
もしウクライナ領のチェルニヒウЧернігів付近にいるとするとクルスクの戦場まで直線距離で300km程度です。
ベラルーシ国境沿いにいるのが偽装であるとすると、もうクルスク州の方に移動を始め、到着している部隊もあると思います。侵攻開始から2週間が経過していますから相当数が到着しているでしょう。
当初の進撃部隊が機甲部隊ばかりなので、なぜ歩兵部隊がいないのか疑問でしたが、これで理由が分かるような気がします。
もしこの通りだとすると一般に認識されているより遥かに多くの兵力をウクライナ軍が、投入している可能性があります。
全部、合計すると軽く10万人を超えます。
現実にクルスク州全域を制圧しようとするなら、この程度の兵力は最低必要です。それがいないのが不思議でした。
どうやら、隠していた気配があります。
そうなるとウクライナ軍の第二次攻撃は、グルシコフスキー地区を制圧した後、機甲部隊と歩兵部隊が合流して北にあるクルスク原発の制圧を狙っているのかもしれません。
やはり中部ドネツクを捨てた以上、クルスク原発の制圧は最低限の目標でしょう。
ロシア軍は、ゆる~く考えているとクルスク原発を制圧されてしまうかもしれません。
その次にウクライナ軍が狙うのは、州都ドネツク市の制圧でしょうね。
もしベラルーシ国境にいた12万人のウクライナ軍が、クルスク侵攻作戦用の隠れ部隊であるとすると、クルスク侵攻作戦は相当大掛かりなものになります。
もう、こうなればドネツク州やハルキウ州のロシア軍を移動させないと対処できないでしょう。
ロシアの国内部隊だけでは、手に負えないかもしれません。
簡単にロシア軍がウクライナ軍を追い出すかと思っていましたが、全然そうはなっていません。
ロシア軍は小手先の対応では、各個撃破されそうな気配が出てきました。
結局は負けるかもしれませんが、ウクライナ軍の攻勢はまだまだ続きそうです。
何だかロシア軍の対応を見ていると、緩いですね❓
まだ、油断している可能性があります。
油断しているとクルスク原発と州都クルスク市まで制圧されるかもしれません。
意外な展開が待っているかもしれません。
※しかし、これでドネツク州ポクロウシクPokrovsk陥落と引き合うとは、思えませんけれど。
ロシアとの交渉の材料には、なると思います。
どう、なるのか❓
※この記事は、相当ウクライナに甘く書きました。
ウクライナに辛いのばかりでは、やや公平性に欠けます。
<一応、ロシア国防省の発表>
スプートニク(ロシアの広報メデイア)
ロシア軍、ウクライナによるブリャンスク州への侵攻を阻止
2024年8月22日, 10:50 (更新: 2024年8月22日, 11:23)
https://sputniknews.jp/20240822/20253-18998703.html
「ウクライナ軍は8月6日にロシア連邦クルスク州への侵略を開始した。」
「8月21日時点のデータによると、クルスク州の戦闘でウクライナ軍は4400人の兵士に加え、65両の戦車を失っている。注>戦車のみで65両」
ロシア国防省の発表ですから膨らませている部分もあるかもしれません。しかしウクライナ軍にも少なからぬ損失が出ているようです。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27