またウクライナ国防相高官が巨額の(15億フリブナ:約58億7千万円)の横領容疑で捜査されています。数か月前にも同様の容疑で別の高官が逮捕されました。汚職の摘発が一番遅れていたのが国防省関連です。軍事費が巨額なだけに1件当たりの金額の10億円の単位で巨額です。
ウクライナ保安庁、武器調達で大規模な汚職を指摘 国防筋が砲弾10万発を架空発注か2024年1月29日
https://www.bbc.com/japanese/68125683
どちらも砲弾の発注がらみの案件です。今、戦況はウクライナが劣勢です。国民の士気が高まるはずもありません。
加えて個人ブログの「航空万能論GF」が伝えるところでは、ウクライナの国内紙数誌が・29日「ザルジニー総司令官を解任」の可能性を報道したようです。
大統領府や参謀本部は否定している・ようですが、関係筋の話は錯綜しており真偽は不明です。しかし、かねてからゼレンスキー氏がザルジニー総司令官とは不仲であり解任したがっていたのは、知られているところです。
ロシアとの戦争の最中にこのような話が出てくること自体が問題です。ウクライナ政界に権力闘争があるのは明らかですし、国民の信頼が厚いザルジニー総司令官を解任すれば国民が政府を支持するのかは疑問です。加えて次々に明らかになる国防省の巨額汚職です。
ウクライナ政府を支援し続けるべきかさえ疑問が生じると思います。
もっとも、そのために様々な情報が出てくるとも考えられます。この今となっては無意味な戦争を終わらせる必要性は、まともな関係者は誰しも考えていると思います。イケイケ!ドンドン!の関係者が多すぎるので、中々停戦の方向に話が行きません。
個人的には、ウクライナを存続させたいのであれば早期の停戦に方針を転換するべきであると思います。今ですらウクライナ政府の支配地にいる国民の数は推定3000万人程度です。3000万人で1000万人の年金受給者を支える財政構造です。これだけでも実質的に財政破綻しています。
国土再建にしても欧米が資金援助するにしても、非常に困難な事業になると思います。停戦して平和が来ないと、それすら取り掛かれません。ロシアとの戦争が継続すれば死傷者も増えますし国土の破壊も進みます。
まじめに考えるならウクライナが国家として存続するのは、今ですら相当に困難です。停戦と和平を考えるべきでしょうね❓
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27