「北の山・じろう」日記

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クルスク戦線>BBCの西部でのロシア軍の反撃報道と微妙な内容<ウクライナ紛争2024/09/15

2024-09-16 19:52:40 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ロシア、西部クルスク州で反撃開始と主張 占拠された10集落を奪還と
2024年9月13日
https://www.bbc.com/japanese/articles/cx292vv2gr3o

BBCと言えどもイギリス政府の強い統制下にあります。特にプロパガンダに関する部分は、絶対です。それ以外は比較的統制色のない報道もあります。

内容を見るとかなりいつもとは違います。
◎ロシア側の主張も報道しています。
ウラジーミル・プーチン大統領
ロシア国防省
チェチェン特殊部隊のアプティ・アラウディノフ司令官
ロシアの軍事専門家アナトリー・マトヴィチュク氏
これらのコメントを伝えています。

◎お義理でウクライナのプロパガンダ
ゼレンスキー大統領
「ウクライナの計画どおりだ」

◎クルスク州にいるウクライナ軍将校のコメント
『ロシア軍の反撃がスジャの西方で始まったと説明。「戦闘は非常に厳しく、現時点では状況は私たちに有利ではない」と話した。』
ウクライナの旅団と関係のあるSNSのアカウント
『スナゴスト付近でロシア軍が予期せず攻撃を開始し、ウクライナ軍が対抗していると述べた。』

珍しく両論併記的な内容になっています。
ウクライナを良く見せようとするフェイク部分は、ないと言っていいでしょう。クルスクの西部の戦闘に関しては大体妥当だと思います。

(2)まず、こんな中立的な報道はないでしょうね。
ウクライナの側に立つ報道が、ほとんどです。
この微妙な立ち位置は、何を意味するのか❓

クルスク侵攻については、西側の政府首脳の発言はほぼ聞きません。
やはり支援国に事前の通知なしにウクライナが秘密に計画して実行したことにたいする不快感があると思います。
西側が供与した武器を、これ見よがしにウクライナ領に持ち込みました。ウクライナにいるロシア軍に使用する・と言う約束事を無視しています。

クルスク原発にドローンやミサイルで攻撃しました。
IAEAの事務局長が即座に現地入りして、その後ウクライナ政府を訪問しています。
ウクライナは、ザポリージャ原発にも度々攻撃を繰り返していて前科があります。

更には、クルスク侵攻は軍事的な合理性がありません。この結果、ドネツクを放棄するのであれば、まるで意味がありません。

もしウクライナがNATOのコントロールを外れて勝手な行動を続けるなら、NATOはロシアと戦争するのか、回避するのかを決めなくてはなりません。

ウクライナは明らかに戦争をヨーロッパ規模に拡大してNATOを巻き込もうとしています。
クルスク侵攻の一番の目的は、実はNATOを参戦させることにあるのかもしれません。
ポーランドは、それを支持しているように見えます。

イギリス政府は、簡単に決められる事ではないと思います。
『スターマー英首相、ウクライナへの長距離ミサイル承認に言及せず 米英首脳会談後』
2024年9月14日
https://www.bbc.com/japanese/articles/c4glzdd30kpo
スターマー英首相以下政権幹部がホワイトハウスを訪れてトップと幹部を含めた会合を持ったけれどまだ、はっきりと結論は出ていないと言うことのようです。
実際は出ているけれど、言わないだけかもしれません。
ウクライナ政府に関して、かなり深い話し合いがあったのではないか・と思います。
ウクライナがNATO(と言うよりアメリカとイギリス)のコントロールを逸脱するなら、どうするか・についてです。
だからBBCもウクライナ「ヨイショ」記事など書けないと言うことではないか・とも思います。

ウクライナのペースでズルズル引きずられると確実に紛争拡大でしょうね❓
そうしたい国や組織もNATOには、あるように見えます。
最終的に決定するのは、やはりアメリカでしょう。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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