(1)最近、EUに興味を持ち、EU関連記事を拾い読みしています。段々分かってきたことは、EUは相当おかしいと言うことです。EUの委員長(首相)や大統領の選出方法が、EU大国の密室の談合であることは書きました。そして選出後はEUの大国さえコントロールできません。精々影響力を及ぼす程度でしょう。だから結果として現在のEU政府は、ほぼ政府幹部の独裁政治のようになっています。選挙で選ばれるEU議会は、追認機関にすぎません。
この矛盾についてイーロン・マスクが批判したことは書きました。
現在の委員長は、再任されたフォン・デア・ライエン氏です。欧州委員会が、政府と言えます。委員長(首相)の権限は大きいです。ライエン氏はドイツ人でキリスト教民主同盟所属です。ライエン氏以前は独仏以外の国から委員長を選出することが多かったです。ライエン氏が委員長になってからは、見ているとライエン独裁のように見えます。こうなってしまうとEUは、隠れドイツになります。
そして議会に権限がほとんどありませんから、世界的にみるとおかしな政策が次々と決まっていきます。トランスジェンダーや環境極左的政策が、その代表です。
おそらくドイツ国内政治を、一部環境極左グループが握っていき既得権化した流れと同じ構図があると思います。
だからEUの意思決定の構造が外部から見ると全然分かりません。正体不明のまま勝手に政策が決まってしまう印象があります。ほぼ、人治政治ですね。あるいは独裁か❓
こうしてEU市民にも誰にも責任を負わないEU独裁的政治を行っていけば、どうなります❓
EU政府が暴走して、誰もそれを阻止したり修正したりできなくなります。ウクライナ紛争への関与もライエン委員長が勝手に決めたように見えます。そもそもEUは軍事組織でないですから戦争に関与すること自体が、おかしくないですか。ヨーロッパには軍事同盟としてNATOがあります。
ウクライナ紛争についてみれば、EU政府、NATO、各国政府の三重構造で関与しています。このうちEU政府に関しては外部からはコントロールが出来ません。正体不明の首脳部が勝手に決めます。
全部の問題で似たような矛盾が起きます。特に外部からコントロールできないところが、一番の大問題です。少数の首脳部の独裁になるからです。民主主義は、これを防ぐための制度です。EUに関しては、このチェック機能がなくなっています。民主主義以前の退化した制度になっています。少数寡頭政治❓
トランスジェンダーの擁護者や環境極左が部分的にEU政府を乗っ取りました。トランスジェンダーなど世界的にみれば、相当おかしな考え方です。ヨーロッパの極端な環境保護政策も世界的にみれば少数派です。それがEUの政策になってしまうのは、一部の少数の者の独裁だからです。
こうしてEU市民やEU各国政府の考えとは、無関係な政策が生まれてきます。その決定は、EU各国に強制力があります。つまり現在のEU政府は妥協の産物で生まれてきたものであり、ここで本来の民主主義を踏まえた制度に改革するか、出来なければ廃止するべきでしょうね。
この先、どんな不都合がEUの未来に待っているか誰にも分からなくなっています。
環境極左政策は、EV推進強制を生み出しました。
今、EUの自動車業界は中国の安いEVに急速にシェアを奪われて軒並み経営不振に陥っています。自動車産業はEUにとっても雇用の大きい重要産業です。EU政府の政策の誤りが、EUの自動車産業に大きな危機を生み出しました。今HVの販売が好調です。だからEVとHVの両方を生産していれば、今ほどヨーロッパの自動車産業が苦境に陥ることはなかったでしょう。日本では、日産がそうなってホンダとの経営統合の流れです。
トランスジェンダーもそうです。ヨーロッパ以外では、トランスジェンダーを禁止している国も結構あります。アフリカ諸国の一部やロシア、ジョージア他にもあります。EUは、トランスジェンダーに否定的な国は、非民主主義的だと非難します。こうなれば民主主義の意味さえ分からなくなります。半ば独裁体制にあるEU政府は、どうなんだ❓
そう思いませんか❓
性に関しては正常なアメリカの次期トランプ大統領は、トランスジェンダーを禁止する意向です。
トランスジェンダーを絶対の価値のように主張するヨーロッパは、性に関しては異常な国だと言うことです。
誰が決めたわけでもありません。EU政府が勝手に一方的に決めたに過ぎません。
それを他の国に押し付け、受け入れなければ非民主主義的だと批判して仲間外れにします。
最近、色々な場面でよく見る風景でしょう❓
これは、二元論の世界です。二元論の世界は、ほぼ独裁主義の世界です。
異論や反対は、許されません。
ウクライナ紛争も全く同じでしょう❓
つまり、EUはどんどん非民主主義的な世界になりつつあります。
行きつく際は、独裁か独善です。やがては、自分たちの殻にこもって退化していくでしょう。
「岐路に立つ」と言うのは、このような意味です。
再び民主主義の道を歩むのか❓
独裁か独善の世界に陥り退化していくのか❓
既に退化の道に入りつつありますから、時間とともに手遅れになります。
最後は、ヨーロッパと言う小さな閉鎖的な政治的・経済的ブロックになると思います。
(2)トランプ氏とEUの関係
話が、ごっちゃになるので日記を改めて書きます。
(1)だけでも相当難しいと思います。(私も難しかったです。暫定的な途中経過の仮まとめです。)
※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d