「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

日産が長期低迷に苦しむ理由⇒売れる車がない❓<2024・12・04

2025-01-11 17:15:28 | 日本の政治・経済・社会

読売新聞
2024・12・03
『苦しむ日産、内田体制5年で株価は半減・・・HV投入も出来ず幹部「売れる車がない」』

一言でいうなら経営判断の誤りでしょうね。
大昔は「技術の日産」と言われていました。
1990年代、経営不振に陥りフランスのルノーとの資本提携でゴーン社長が経営を立て直したかに見えました。しかし、この間に日産の技術は劣化しました。

DIAMONDonline
2023・2・9
『「日産の支配権」を捨てたルノー、ついに対等関係を認めた焦りの正体』

そのルノーは経営不振に陥り、去年対等の資本関係になり日産は、経営の自由を得たはずでした。
しかし、経営の自由が制限されていた間に日産は、経営を忘れたようです。上を向いて判断する癖が抜けないようで、自分で判断することが出来ないのでしょうね。

カルルス・ゴーンの経営合理化もコストカットが優先だったように思います。日本企業の得意な長期的な技術開発より目先で売れる車の製造が優先されていたように見えました。
売れているうちは、それでも問題は表面化しませんでしたが、EV車が販売不振になると、これまで内在して表面化しなかった問題が一気に表面化したようです。

DIAMONDonline
2024/11/28
(1)『日産は米国で売れるクルマがない?「e-POWER」だけじゃない、米市場で販売不振に陥った理由』

日経XTECH
2024・11・28
(2)『日産、苦しい決断の背景にあるもの』

そもそもハイブリッド技術においても日産は、トヨタやホンダに劣っているようです。特にアメリカに向いたハイブリッド車がないようです。
ここでの技術開発の遅れが、今もろに影響しています。
「売れる車がない」とは、すぐに投入できるハイブリッド車がないという意味です。

そして電気自動車ブームを当て込んで電気自動車に経営資源を傾けました。それ以外の車の製造能力が少なくなり、すぐにハイブリッド車を増産できません、製造しても他のメーカーのハイブリッド車の性能に劣るため、何かをしないと売れません。「お値引き」です。

(1)の記事
販売奨励金
欧州362億円
米国1005億円
半導体不足から車不足の時は売れていたが、生産が回復すると実力不足から「奨励金」を支払わないと売れなくなった。

経営判断の誤りは、トヨタと比べると明らかです。
トヨタとホンダは、電気自動車に乗り出すのが遅かったです。
「時代に乗り遅れている」
と電気自動車の売れ行きが好調だったときは大きな批判を浴びていました。
そんな時期にトヨタの社長が、こう言っていました。
「地球上には電気自動車が走れない国が沢山ある。だからトヨタは、ハイブリッドやガソリン車の技術を捨てない」

電気自動車の販売が好調だったのは、ヨーロッパと中国とアメリカの一部の州です。日本ですら、ほとんど売れていません。2023年1・66%

電気自動車ブームは、マスコミが作り出したものであり「世界」と言う視点からいると、一部の地域でしか売れていません。

これをトヨタの社長は正しく判断していました。
日産の社長は、「一時的なブームをガソリン車に電気自動車が置き換わる」と誤判断しました。
ゴーン以降の日産の技術を軽視する経営姿勢と経営判断の誤りが、赤字が続いている理由のようです。

要は、日産とトヨタや本田との違いは単純に経営の質(レベル)の違いだと言えると思います。

1990年代当時、可能だったかどうかは分かりませんが、身売りするならトヨタに身売りした方が、良かったような気がします。
今ならホンダに身売りして、「お任せ」するのが良さそうですね。
おっとっと❓

社名は、本田宗一郎さんに敬意を表して「ホンダ日産」がいいでしょう。
新社名まで命名してしまいました❓
ますます、おっとっと❓

☆ちなみに電気自動車は、それなりに売れています。
販売競争が激化すると、先行してEVを製造していたテスラと後発で人件費の安い中国メーカーの圧勝になりました。
ドイツのフォルクスワーゲンも大赤字になり大規模なリストラ(ドイツ国内工場の閉鎖と人員整理)が計画されていて大揉めです。
ヨーロッパの他のEV中心のメーカーも軒並み赤字だと思います。

特にヨーロッパの全面EV化政策は、中国メーカーへの「ナイス!アシスト!」でした。
ヨーロッパ製のEV車は高いから中国のEVばかり売れるのだそうです。
おっとっと❓

なぜ、ヨーロッパが全面EV政策をとったか分かりますか❓
インチキ・クリーンデイーゼルが売れなくなったので、日本のハイブリッドを排除するために、すぐ作れるEVにしたからです。そうしたら安い中国EV車が大量流入したという、笑える話です。
おっとっとっと❓❓❓

☆教訓
負けるときは、潔く負けて「臥薪嘗胆」
理由
傷が浅くて済むから

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『日本車、4社の販売台数が9・1%増 11月の米国 HV好調持続』

トヨタ+4・8%20万7222台
本田 +14・5%12万1419台
スバル+8・2%5万7960台
マツダ+20・6%3万3422台


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