「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

アウデイーイウカ戦線の今後の見通しと東部戦線<ウクライナ紛争2024.2.17

2024-02-17 19:23:47 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

※もう書くまい!と思いつつ、つい書いてしまうウクライナ紛争。ダメな息子ほど可愛い親の心境なのか❓
ゼレンちゃん、日記を読んで勉強してチョー❓


アウデイーイウカ市街からのウクライナ軍の撤退は参謀本部から表明されました。
既に市内は支離滅裂になっていて、何か言わないと格好がつかないからです。
いわゆる❓
昔の大日本帝国大本営の、「転進」と同じ意味合いがあります。実質的には、ウクライナ軍はアウデイーイウカ市街は放棄しましたが、そうは言えないから「撤退」と言っています。

これは事前に決定されていたと思います。
シルスキー新最高司令官のザルジニー氏よりましな点は無駄なことはしない点にあります。
今更、アウデイーイウカ市街を防衛するのは無理ですから放棄したという意味です。

その証拠は、増援部隊の「第3独立強襲旅団」が市外のコークス工場に陣取った点にあります。最初から、アウデイーイウカ市街を放棄する前提でこのような部隊配置をしています。

シルスキー新最高司令官以下参謀本部の今後のアウデイーイウカ戦線の作戦計画は・・・・
①市街北西郊外のコークス工場は、「第3独立強襲旅団」が防衛し維持する。
②市街の西5km地点にあるジェベルネ(Sjeverne)の軍事拠点は、これまで通り第53独立機械化旅団が防衛する。
③そこより北にあるラストシュキネ:Lastochkyneに市街から撤退してきた部隊を集結して編成して防衛する。

大雑把に地図を見て考えると、この3拠点でロシア軍を迎撃する作戦だと思います。

問題は、どの程度の部隊が市街から撤退できるかがまず第1点。(かなり撤退が難しくなっていると思います)
第2の問題は、コークス工場もかなり際どい戦いが続いていて防衛できるかどうかは、現時点では不明な部分があります。
1旅団である「第3独立強襲旅団」が、ロシア軍7旅団を相手に激戦中のようです。
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/3rd-independent-assault-brigade-despite-heavy-losses-the-situation-in-audi-iuka-is-difficult/

今の時点では、ウクライナ軍は・・・
コークス工場~ラストシュキネ:Lastochkyne~ジェベルネ(Sjeverne)の3か所の軍事拠点でロシア軍の進撃を食い止めることが出来るかどうか❓が、目先の問題です。

ここでダメなら更に西側で防衛ラインを形成してロシア軍の進撃を止めるしかありません。
今後どうなるかは、やってみないと分かりません。
前任の最高司令官のザルジニー氏の時に、このような準備は一切されていませんでした。無能・怠慢の極みですが今言ってもどうにもなりません。
「ドロナワ」式にこれからアウデイーイウカ西の郊外に防衛ラインを形成してロシア軍を迎え撃つことになります。

ウクライナ軍にとって幸運なことは・・・
アウデイーイウカはロシア軍にとっては、それほど重要な軍事拠点ではありません。
ドネツク市の安全と政治的な意味合いの方が強いと思います。アウデイーイウカの西にどこまでもロシア軍が進撃することは、ないと思います。
だからロシア軍はある程度郊外西に占領地を拡大すれば、そこで進撃は止めると思います。
(つまり❓余りロシア軍と戦闘せずに西に戦術的撤退を繰り返すのも有効な戦術だと思います。)

ロシア軍の目標は、アウデイーイウカ市街から北に延びる幹線道路のH-20を北上してコンスタンチノフカ:Костянтинівкаを攻略することが当面の目標だと思います。

ウクライナ軍にとって大事なのは、アウデイーイウカ戦線ではなくバフムト戦線です。

だから、ザルジニー氏の無能が分かると思います。アウデイーイウカ市街地の攻防戦は、いい加減に切り上げてやがて激戦になるコンスタンチノフカ:Костянтинівкаに兵力を集めて徹底的に防衛陣地を強化しなくてはなりません。
おそらく、大したことはしていないと思います。

そしてバフムトからロシア軍がチャシブ・ヤールChasiv Yarを目指して進撃しつつあります。

その他にもハルキウ州クピャンスクКуп'янськでも激戦が待ち構えています。

つまり❓
アウデイーイウカ市街の攻防戦は、東部戦線全体から見ると枝葉のどっちでもいい戦場です。ロシア軍の方が損失が圧倒的に多くてもアウデイーイウカ市街の攻防戦はウクライナ軍は避けるべきであったと思います。

その分の兵員や軍事資源を予想されるバフムト西のチャシブ・ヤールChasiv Yarやコンスタンチノフカ:Костянтинівка。
あるいは更に激戦が予想されるハルキウ州クピャンスクКуп'янськの戦線に集中するべきであるのは、戦術の常識です。

その常識が実行できなかったのが、英雄軍人の前最高司令官のザルジニー氏です。
ザルジニー氏が最高司令官である限り、ウクライナ軍は負け続けたと思います。(どうしてこんな人間を最高司令官に任命したのか不思議です。任命したのはゼレンスキー氏です。そのまま無能司令官を放置していたのも謎です❓)

既に戦況は悪化していてウクライナ軍に不利ですが、シルスキー新最高司令官は、どのようにロシア軍と戦うのか❓

シルスキー新最高司令官の能力と手腕により・・・
東部戦線はウクライナ軍が更に劣勢を深めるのか❓
あるいは、互角程度に盛り返すのか❓
どちらであるか、決まると思います。
ザルジニー氏のケースは最悪ですから、それより悪くなることはないと思います。ザルジニー氏が最高司令官では、ウクライナ軍が負け続けたのは当然だと思います。
100万のウクライナ軍から70万人を後方に隠してしまえば❓
勝てる道理がないでしょう❓
そんなのが、ウクライナでは英雄軍人なのだそうです❓

※結論
ウクライナ軍がアウデイーイウカ市街から撤退(陥落❓)しても東部戦線全体には、双方にとり何の影響もありません。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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