「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ボーイング旅客機やF16戦闘機・F35戦闘機事故に見るアメリカの技術への不安<2024.2.8

2024-02-08 20:18:14 | アメリカ合衆国

ボーイング製旅客機の一連の事故は、製造過程のミスやメンテナンスのミスが原因のようです。
ソストウエアのミスにより就航が遅れ、就航してみたら事故のオンパレードです。

ボーイング製737MAX、新たな問題が発覚 一部機体を再加工へ
2024.02.06 Tue posted at 15:34 JST
https://www.cnn.co.jp/business/35214887.html
米ヴァージン・ギャラクティック、部品脱落で運航停止に
2024.02.06 Tue posted at 18:34 JST
https://www.cnn.co.jp/business/35214903.html
離陸直前に機首部の車輪が脱落し転がる、米デルタ航空旅客機
2024.01.25 Thu posted at 16:19 JST
https://www.cnn.co.jp/travel/35214388.html
ボーイング737MAX運航停止、上昇中に側壁吹き飛ぶ
David Shepardson、Valerie Insinna、Tim Hepher
2024年1月7日午前 11:23 GMT+91ヶ月前更新
https://jp.reuters.com/markets/global-markets/PAYMCBHTFNNN7PKFG6QLK37KOY-2024-01-07/

現在製造中の機体(約50機)は、再加工が必要になり引き渡しが遅れる見込みです。理由は設計図通りの加工が出来ていないことです。
アラスカ航空の事故は、メンテナンス後のドア・プラグの取り付けミスが原因のようです。

製造工程やメンテナンスが必要な基準を満たしていません。だからアメリカ国内で事故が連続して起きています。アメリカの製造業の衰退を端的に表していると思います。

ついには、大口顧客から最後通告が出ました。改善が見られなければ、今後は旅客機の発注先を変更する=エアバスにするという意味です。
もし、そうなればボーイングは受注を大きく減らすと思います。

『米ボーイング、立て直しの「最後のチャンス」 エミレーツ航空社長が警告』
2024.02.06 Tue posted at 18:02 JST
https://www.cnn.co.jp/business/35214883.html

それだけではありません。
最先端兵器であるジェット戦闘機でも事故が相次いで起きています。

※参考記事
米空軍のF16戦闘機、韓国沖に墜落 1年で3度目
1/31(水) 17:30配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/ebee0a5c9abdad4b06b09573de51a91e405ddc84
米軍のF16戦闘機、韓国で演習中に墜落 操縦士は脱出
ロイター編集
2023年12月11日午後 7:16 GMT+92ヶ月前更新
https://jp.reuters.com/world/us/WWXXA6VZ4JO37IUOURLGWNZJAU-2023-12-11/
米軍のF16戦闘機、韓国で墜落
2023.05.06 Sat posted at 13:16 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35203406.html
米戦闘機F-35、米南部上空でパイロットが脱出し一時行方不明に 残骸を発見
2023年9月19日
https://www.bbc.com/japanese/66850972
韓国空軍のステルス戦闘機が「胴体着陸」 車輪が作動せず
2022.01.05 Wed posted at 18:00 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35181684.html
南シナ海で墜落したF35戦闘機、米海軍が回収急ぐ 中国軍の先回りを警戒
2022.01.26 Wed posted at 18:35 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35182647.html
F35の墜落事故、原因は操縦者の「空間識失調」の可能性=防衛省
Reuters
2019年6月10日午後 12:56 GMT+95年前更新
https://jp.reuters.com/article/idUSKCN1TB0BS/
韓国で、米F35戦闘機の失態続く
10月 08, 2022 18:51 Asia/Tokyo
https://parstoday.ir/ja/news/asia-i105554

※これだけ起きれば、組織的・構造的な問題があると思います。
F16戦闘機は、長く運用されている機種です。製造ミスではなく、メンテナンスのミスの可能性が大きいです。アメリカ軍のメンテナンス能力の低下を示唆しているように思います。

新型のF-35は、製造ミスとメンテナンスミスと両方あると思います。

※アメリカは、ハイテクやソフトウエアに工業的優位があります。その分、製造業はどんどん劣化してきました。もう自動車生産では中国や日本には、到底かないません。

鉄鋼業や造船業でもそうです。
今、アメリカの大手鉄鋼会社を日本のメーカーが買収しようとして、問題になり「待った!」がかかりました。政治問題化しつつあります。

アメリカの基幹製造業の多くが他国との競争に勝てないようになりました。
造船能力では、まるで中国には及びません。
つまり、中国と海軍拡張競争をやればやがて負けると言うことです。過去の膨大な海軍の軍事資産がありますから、今のところはアメリカ軍が優位です。しかし20年30年と経過すれば、圧倒的な中国海軍にアメリカ海軍は太刀打ちできなくなると思います。

明治維新後の日本海軍を考えてください。その当時弱小海軍でしかなかった日本海軍は、日露戦争でロシアのバルチック艦隊を撃破しました。
その後の太平洋戦争では、結果的に日本海軍はアメリカ海軍に敗北しましたが、開戦後2年程度は圧倒的に日本海軍が優勢でした。
日本海軍が敗北したのは、工業生産力で日本が圧倒的に劣っていたからです。
中国の場合は、圧倒的に鉄鋼業や造船業で優位に立っています。その差は時間とともに広がるでしょう。

つまり❓
21世紀の太平洋では、アメリカ海軍が太平洋戦争時の日本海軍の立場にあると言うことです。

この傾向は強まることがあっても、弱まる見込みはありません。年々アメリカの製造業が衰えているからです。アメリカ社会全体にそのような傾向が見られます。

衰えつつあるアメリカ帝国と、今勃興中の中華帝国があります。

中国封じ込め論など20年もしたら、ジョークになると思います。
日本外交も今を見るのではなく、20年後30年後を見据えて政策を考えるべきでしょうね❓

今、中国海軍が歩みつつある道は、過去に大日本帝国海軍が歩んだ道です。中国海軍には、当時の大日本帝国海軍になかったことがあります。
それは中国の巨大な工業生産力です。

 

※関連記事目次
項目「アメリカ合衆国」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/213c96513504dc77bce3a248112c2b72



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