航空万能論GF
①ロシア軍はアウディーイウカ市内の線路を越え、ウクライナ軍は何もかもが不足
2024.02.7
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-cross-the-railroad-tracks-in-audiiivka-city-ukrainian-army-is-lacking-everything/
②記事2
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-of-audiiuka-russian-troops-advance-1km-away-from-cutting-off-logistics-route/
上の記事①の中に「2022.2.23~2023.11.18」の期間にロシア軍が占領地を拡大した地域と方向が示されています。ロシア軍の意図は明白でアウデイーイウカ市街の包囲を目指しています。
ウクライナ軍は、それに対して単に現地の防衛部隊に防衛命令を出すだけで多少の増援部隊を送る程度で有効な対応策は取っていません。
だから徐々に周辺地域(主に北側)を徐々に削られロシア軍がアウデイーイウカ市街に肉薄しました。
ウクライナ軍の何が問題かは、記事の中にウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏の運営するサイト「Цензор.нет(Censor.NET)」の記事を転載して紹介しています。「現地で」ウクライナ側から戦況を見守って報道を続けてきたジャーナリストの見解ですから正しいのだろうと思います。
ウクライナ軍の組織的・構造的欠点も指摘しています。
簡単に言うと根性論(精神論)で済ませようという姿勢が濃厚です。合理性や思考に欠けるという意味です。アウデイーイウカでも2022年2月以降、十分な時間があったのに対応策は何も取られていません。徐々に塹壕や陣地を削られてウクライナ軍が後退するだけです。
これまでは、市街北西方向のコークス工場の陣地を拠点に何とか市街を防衛してきました。しかしその陣地(防衛ライン)と市街北側の防衛ラインの間を突破されつつあります。アウデイーイウカ方面の全域から攻撃をかけてウクライナ軍の守備部隊を分散させ、市街南側で市街戦を挑んだロシア軍の本当の狙いは、市街北側を西に突破することでした。
結論、何の対策も取らず増援部隊も送らなかったことが決定的な敗因です。市街の南側でも北側でも市街戦が戦われていて、特に北側はロシア軍の進撃が進捗しています。
これの何がまずいか❓
アウデイーイウカ市街への補給路であるルートO-0542まで500メートル少々の距離までロシア軍が肉薄しました。ここから補給が出来なくなると舗装された道路がなくなります。後は畑を通って物資を運ぶしかありません。運べる量は多寡が知れています。
補給と言う意味で包囲されたのと同じ状況が近いうちに発生します。食べ物がなくなり砲弾や銃弾がなくなれば戦闘不能です。
危機的と言うより、もう無理です!の世界です。
増援部隊を送れなかったわけではありません。
ウクライナ軍はヘルソン州ドニプロ川東岸攻撃作戦には、海兵旅団3旅団を投入しています。1月にはゴルロフカ西の郊外の攻撃を実行していました。
どちらも軍事的には無意味な作戦ですが、大統領府(ゼレンスキー)の命令です。
この作戦に投入された兵力と武器・物資をアウデイーイウカの防衛に投入すればアウデイーイウカは、まだ十分に防衛戦を継続できると思います。
兵士の英雄的な奮戦だけでは、兵力不足と武器・物資の不足を、いつまでもは補えません。
遂にその限界が訪れつつあるようです。いかにウクライナ大統領府と参謀本部が無能であるか分かると思います。
この激戦のさなかにゼレンスキーは、ザルジニーの解任騒動を起こしました。騒ぎを回避するなら、ザルジニーはさっさと辞任するべきでしょう。その意味でザルジニーも無責任です。
職をかけて「ヘルソン州ドニプロ川東岸攻撃作戦」を阻止するか、その時点で辞任するべきであったと思います。
無駄な作戦を命令してアウデイーイウカを見殺しにしたゼレンスキーは、売国奴そのものです。
ウクライナ軍に戦意があろうと、大統領府(ゼレンスキー)と参謀本部(ザルジニー)が「バカ者!」の集団であれば、勝てるはずがありません。
これが見えているから、私は出来るだけ速やかに停戦するべきだと言っています。
戦争を継続したところで貴重なウクライナ兵が無駄死にするだけです。ウクライナ軍の勝利は、無いでしょう。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27