ウクライナ反転攻勢、開始時期・作戦巡り米国と意見相違…米国は当初から3方面展開に否定的
2023/12/05 23:00
https://www.yomiuri.co.jp/world/20231205-OYT1T50253/
アメリカのワシントン・ポストに関係筋が、今年のウクライナ軍の反攻作戦の内幕をリークしました。かなり詳細な内容です。実は夏ごろにも1回同じリークがありました。この時は国防省とペンタゴンが、もみ消しました。反攻作戦が行われている最中に、こんな情報が広がっては不都合だからです。
今回は、読売新聞が掲載しているくらいですから明らかにリーク情報を拡散する意図があります。要は、話を大々的に広めてほしいと言うことでしょうね❓
何故そうしたのか❓
アメリカの統幕議長が9月末で交代しています。
『ミリー米統合参謀本部議長が退任、後任はブラウン氏 黒人として2人目』
2023年9月30日午前 12:44 GMT+92ヶ月前更新
https://jp.reuters.com/world/us-politics/4MQPDPIDENKKXJZPIGQTTXK2KI-2023-09-29/
新任のブラウン統幕議長は当然、ウクライナ紛争の関与について検討してきたと思います。ウクライナ紛争の出来不出来は当然、評価されます。
(美味しいところはミリーさんが食い逃げして、残っているのは「カスの!不味いところ=ウクライナ劣勢」だけです。)
今となっては、今年のウクライナ軍の反撃作戦の失敗は誰の目にも明らかです。支援国がそう言わないのは、支援を継続するのに失敗だとかウクライナ軍が不利だとかは言えないでしょう❓
支援継続のために現状を糊塗する必要があるわけです。
しかしブラウン統幕議長は立場が違います。来年ウクライナ軍が劣勢になれば、今のままでは責任を問われると思います。
だから今年のウクライナ軍の反撃作戦が失敗に終わった理由を明らかにし、来年の見通しを示す必要があります。
そのため関係者が、ワシントン・ポストに詳細な情報をリークしたのであろうと思います。情報を拡散してほしい訳は、来年ウクライナ軍が劣勢に陥るであろう戦況の見通しを事前に告知するためだと思います。
つまりペンタゴンとしては、今のままでウクライナに巨額の援助を継続したところでウクライナ軍が勝つ見込みがないことを言いたいのであろうと思います。
その後、どうするかは政治が決めることです。
もうアメリカとしてもウクライナ支援は限界に近いと思います。武器の方は限界を超えています。どうやろうと砲弾の不足が解消できません。その見込みもありません。そんな状況で金だけつぎ込んでも成果はありません。資金の面から言うと底なしバケツに水を注いでいるのと同じです。
それでも尚ウクライナ支援を続けるのかどうか❓
政治の側が決めてください・と言う意味だろうと思います。違う言い方をすると、ペンタゴンとしてはこれ以上出来ることはありません・と言う意味だろうと思います。ある種、責任逃れをしている訳です。
『バイデン氏「プーチン氏勝たせてはならない」、ウクライナ追加支援訴え』
2023年12月7日午後 12:30 GMT+931分前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/GXUT2HPI3ZJMNKOR6OEDFP37ZM-2023-12-06/
バイデンさんは、やる気満々のようですが下院共和党は相変わらず寝たままです。ウクライナ支援予算は、ほぼ枯渇しています。
まあ、戦争を継続したがるバイデン大統領に対するペンタゴンの一種のサボタージュかもしれません。
(責任はバイデンさんが取ってくださいね❓)
※詳しく書いたブログ記事
2023.12.6
ウクライナの反攻作戦はどうして失敗したのか、計画に生じた誤算と対立
https://grandfleet.info/us-related/why-did-ukraines-counteroffensive-operation-fail-miscalculations-and-conflicts-that-occurred-in-the-plan/
カテゴリー 『中立の視点で見るウクライナ紛争』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/c/4d98d9f4c3fb26ff0cf59d1eb97ae90c