腕が腫れて痛い…
二の腕も、肘も、肘から手首までも、全部パンパンに腫れている。
これじゃ仕事どころじゃない。
医者も治るまで二、三週間かかると言っていたし、しばらく休ませてもらおう。
恐る恐る、社長にLINEを入れてみた。
新年の挨拶を丁寧にしてから、新年早々こんな話で申し訳ないのですがと切り出し、
レナちゃんが原因で、今、腕がパンパンに腫れていて、ご迷惑をおかけしてすみませんが2週間休ませて欲しい、と入れた。
すると、社長からすぐ返信。
「長期休みは職員はフル稼働なので…
夜、返事していいですか?」
・・・へ?
もしかしてダメかもしれないってこと?
こんな怪我してる状態で、仕事来いってこと?
ていうか仕事中に怪我したんだし、まずは心配のひとつでもしてくれ。
なんだか少し腹が立ったし悲しくなった。
そしてその気持ちの勢いで、
「今までも網膜剥離や眼底出血などで休みをもらったりしてご迷惑をおかけしてきたし、体調の不安もあるし、新しい職員も増えてきたし、私は辞めさせていただこうかなと考えていました」
と、LINEした!
すると社長、速攻でこうよこした。
「たかぽんさんは必要な職員です。たかぽんさんには末長く居ていただきたいです」
・・・あら。今でもそう思ってくれてたんだ。
そして、「夜にまたLINEします」と続けてよこした。
「はい、よろしくお願いします」。
息子にそのことを教えた。
「辞めることを考えてるって言ったら、たかぽんさんは必要な職員です、末長く居てもらいたいって言われたよ」
すると息子は呆れたように言った。
「魔女の言葉に惑わされたらダメだよ!利用されてるだけなんだから。辞めるって決めたでしょ!」
そうだけど…
ていうか魔女って。
でも考えてみれば、腕をレナちゃんが原因で痛めたのに、大丈夫ですか?のひと言も無かった。
本当に私が会社にとって大事な人材なら、まずは心配の言葉があってもいいもんだし、第一、休めるかどうかすぐ返事くれないって何?
私は怪我してるんだ。
人手が足りないなら、ヒマな副社長でも現場によこせ。
なんなら社長でもいいじゃないか。
どうせ普段はただ事務所に居るだけ。
たまには現場で私達職員の大変さを体感してみたっていいじゃないか。
そして夜、LINEが来た。
まさかこの期に及んで「なんとか出勤してください」なんて言ってこないよね?
恐る恐るLINEを開いた。
「手元に勤務表が無いため、すみません、明日LINEします」
・・・ハア?
怪我してるのに休めるか休めないか明日まで返事待てって・・
そりゃないよ魔女さん。
休めないと言われても、私は休みますからねっ。