あらぐさ(雑草)のこころ

(備忘録)真実は見えないところにある

バイク回想 7

2013-08-01 12:39:00 | ノンジャンル
修理を終えたもののGSX-R750は、エンジンを壊したことよりも高速でのスピード不足と性能への不満が大きくなり、スズキの当時のフラッグシップであったGSX-R1100に買い換えることにし、金額との兼ね合いで89年型の中古を買いました。

20才前後から乗り続けてきた大型バイクとの付き合いでは、スピードマニアとしてようやく納得できるバイクを持つことになったわけですが、前のオーナーがいじったところがすべて不安全で性能をスポイルする「改悪」でした。
直すにはずいぶんお金がかかります。



そこでガレージ整備に入りました。
サービスマニュアル(輸出専用車のため英語・フランス語だった!)の説明図を見ながらの作業です。
まずはジャッキで少しずつ車体を上げてビール箱に上げることから始め、フロント側を順次ばらしていきます。最後にフォーク2本も外して、今度はリヤ側も同じようにバラして行って、外した部品を順序良く並べます。
ビール箱には、フレームに乗ったエンジン・クランクケースだけのバイクが乗っています。

そして、すべての部品を磨いて説明書の数字の通りに組み立てていきます。
約2か月後、見違えるようにメーカーの設計通りの愛車が完成しました。
変更点は、ヨーロッパでの「高速道路二人乗り」のサスペションを一人乗りように変え、エンジンは点火タイミングやバルブクリアランスをチューンナップして(ヨシムラstage1をショップで調整)、300㌔が出るように調整しただけです。




スピードマニアは何となく「匂い」がします。知り合いの中で本物のスピードマニアが意気投合して秋田県最速のクラブをつくろうという話になり、僕が大型バイクに乗り始めた頃に構想していたクラブを具体化することになりました。
そして「THE BORDERICKS MC」が結成されました。
「BORDERICKS」とは、僕の大好きなジャズピアニスト Bud Powell(http://www.youtube.com/watch?v=jKVSmeI8bbQ)の小曲で、この「クレオパトラの夢」のジャケットに写っている息子の為に書いた曲です。
単純な8小節の繰り返しですが、タイトルの意味は「孤独…」というような意味の造語らしいです。



活動はただ一つ、年一回6月6日0時に出発して高速道路を使わずに、一般国道だけを走って「日帰り1000㌔」を走るというツーリングのみです。
国道を150㌔近くで走り続けるという、反社会的なスピードで走り続けるだけの活動の為に作られたクラブなので、メンバーは4人だけで締切りです。

クラブのツーリングは、東北自動車道だと150~220㌔で巡航するし、東北新幹線とトップを争ったり、250㌔オーバーで最高速チャレンジをしたりという、完全にイカれているメンバーだけのクラブでした。

こんなことをしていたら椎間板ヘルニアが悪化し、歩けなくなってしまい、仕事もできなくなってしまったので、泣く泣くバイクを止めるまでの素晴らしい愛車でした