今日、母が突然歌い出した。
♪ 朝日に輝よう学びの家
燃ゆる瞳は春の伊吹
彩る錦は秋の装い
自然の胸に育まれ
心も清く健やかに
伸びゆく乙女 幸魂よ
多分、女学校の校歌、らしい?
病院の後、夕方まで我家にいた母。
いつもながら話した後から皆忘れて行く。
で、今日は
「どうして何も分からないんだろう? 人生訳分からなくなっちゃった…」
などと、元気がない。
それではと、また幼稚園の歌を歌ってもらうと、すごく元気になったので、
「他に今歌いたい歌は何」って聞いてみた。
すると突然 ♪朝日に~~と歌い出したのだ。
昔から鼻歌のようにいつも何か歌ってた母だけど、
幼稚園の歌も女学校の歌も、私は聞いた事はなかった。
歳とともに、昔の歌が蘇って来るんだろうか?
歌詞もメロディもしっかり歌う。
私はなんだか泣きそうで、必死に涙を堪えた。
歌詞を書いてみたけど、漢字が違っているかもしれない。
「まなびのや」は「学びの家」でいいのかな?
「さちだまよ」の「たま」は魂?玉?珠?
まぁ、80年近くも前の母の記憶はどうだか分からないけど、
なんだかいい歌詞だと思った。
私が母の歳になった時(そんなに長生きしないかな?)
何を歌うんだろう?