夫が長くお世話になったあのサンタだった先生が、夕方のニュースに出ていた。
C型肝炎感染についての話をしていた。
少し前、やはり当時の先生と二人、ある病院で肝炎の問題に取り組まれているのを知って、嬉しいような気持ちになった。
色々な事情で当時の病院がなくなり、先生達はどうされているのだろうといつも気になっていたからだ。
主治医だった先生が開業医をされているというのを知った時も、そんな気持ちだった。
ある時、私達が信頼していた病院から、その専門の先生ほとんどが新しい病院へ行った時の夫と私の戸惑いと不安。
しかし転院したその病院での、それを打ち消すような親身な治療。
夫の最期の時の主治医の先生の姿は、
思い出す度、その最期の悲しさとは別の涙になる。
なんて尊いのだろうと思う。
時には温かくもあった辛いはずの病院での日々。
苦しかっただろう夫もそうだったに違いない。
それはきっと、医師として人として懸命に患者に向き合う先生達の姿があったから。
今もそんな風に、あの先生達はいるのだろう。
そしてテレビに映った先生の姿に、「闘っている」と思った。
以前と同じく。